このページでは、最も有名かつ売れているTOEIC用の英単語熟語集の1つである「金のセンテンス」(TEX加藤著、朝日)の英単語熟語を、最大限ストレスなく、最大限短期間で暗記する方法を書いていきます。
具体的には、全360英文に含まれる約1500の英単語熟語の日本語訳を約45時間で暗記します(リスニング込みなら約55時間)。例えば1日1時間なら6週間で暗記できます。
この暗記法の到達目標は以下の3つです。
(1)英単語熟語暗記:英文中の英単語熟語の意味を全て即答できる。
(2)音読:英文をスラッシュ訳で和訳でき、90%の理解度でスラスラ音読できる。
(3)リスニング:英文を聴いて意味がスラスラ分かる。
(1)+(2)が約45時間、(1)~(3)が約55時間で可能です。
全英文を瞬間英作文できるようにしたり、1500の英単語熟語の複数の意味を覚えるには相当な時間がかかり、また、英単語の意味を個々に覚えても忘れやすく、なかなか覚えきれないため、挫折率も高くなります。
よって最初は「全英文を訳せて音読できる」くらいのゆるい目標の方が、多くの学習者には適切だと思います。
目次
1.「金のセンテンス」
1.1.「金のセンテンス」とは
「金のセンテンス」とは、正式には「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス」(TEX加藤著、朝日新聞出版、以下、「金のセンテンス」と略称)と言い、同じ著者の「金のフレーズ」の姉妹版です。
「金のフレーズ」は、TOEIC用英単語熟語集としては最も評価が高く、売れている本の1つで、フレーズを「日本語⇒英語」で暗記することを目的としてレイアウトされています。
一方、「金のセンテンス」は、「金のフレーズ」収録の英単語熟語+その他のTOEIC重要語彙、合計1500英単語熟語を360の英文(10~20ワードの短文)の中にちりばめた、有名な「DUO3.0」(アイシーピー)のような圧縮例文方式の英単語熟語集です。
1.2.「金のセンテンス」を推奨する理由
TOEIC用の英単語熟語集として、創賢塾では「金のセンテンス」を推奨しています。その理由は以下の通り。
(1)英単語熟語の選択が秀逸:TOEIC向け英単語熟語集の中では、「金のセンテンス」「金のフレーズ」は、英単語熟語・語義の選択が最もTOEICの傾向に合っていると評価されており、実際、TOEICを受験すると、頻繁に「金のセンテンス」の英単語熟語に出会います。
(2)短い英文中で英単語熟語の意味を暗記すると、覚えやすく、忘れにくい:英単語熟語単体だと、暗記しにくく忘れやすいですが、フレーズや英文中で覚えたら、覚えやすく忘れにくい。
(3)圧縮例文方式なので効率がズバ抜けて良い:普通の英単語熟語集のように「1語彙1英文」だと1500英単語熟語につき1500例文を習得しないといけないので、効率が悪く、実質的には無理です。その点、「金のセンテンス」なら、「1英文に4~5ワード」なので圧倒的に効率が良いです。
(4)短文の中で覚えると英単語熟語の使い方を含めて暗記できる。
1.3.「金のセンテンス」の効果
(1)リーディング能力が上がる:以下に書く暗記法を使えば、360の短文を1週間で30回、復習も入れて2ヶ月で100回以上音読することになり、英単語熟語暗記ともあいまって、リーディング速度、英文理解力が格段に上がり、速く解け、その結果点数も上がります。
(2)リスニング能力が上がる:30回以上音読してスラスラ理解できるようになった英文を聴いたら、すぐに聴いて理解できるようになります。復習も含めて100回以上聴いたら、リスニング能力は飛躍的に高まります。
(3)TOEICの点数が上がる:「金のセンテンス」はTOEICに特化した英単語熟語が収録されています。TOEICには大学受験とはまた違った英単語熟語が出るので、単語が分からなくて点を落とす問題も多いでしょう。全英単語熟語を暗記すれば、50~100点前後上がることが期待できます。
更に、上記の通り、リーディング能力・リスニング能力も上がるので、相乗効果で100点以上上がっても不思議ではありません。
1.4.前提となる英文法力
「金のセンテンス」の英文をスラスラ訳せるようにするには、高校英文法を一通り終えて、「総合英語(英文法参考書:Be・Forest・デュアルスコープ等)」の例文を問題なく訳せる必要があります。
高校英文法に不安のある方は、「金のセンテンス」の前に、以下のような参考書・問題集で高校英文法を一通り習得することをオススメします。
「安河内の〈新〉英語をはじめからていねいに 1&2」(安河内哲也著)
「大学入試英文法ハイパートレーニング1&2」(安河内哲也著)
「大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】」(ナガセ)
「総合英語(英文法参考書:Be・Forest・デュアルスコープ等)」
2.習得の目標とそれに必要な勉強法
2.1.習得目標1:英文中の全ての英単語熟語の意味を即答できる
英文中にある英単語熟語の意味を暗記するのがこのページの第一目的なので、英文を読んで意味をスラスラ言えるようにします。
そのためには以下の2つの勉強法が有効です。
(1)「口頭和訳+音読」:以下のように1週間で「20回口頭和訳+30回音読」すると、英文中の英単語熟語の意味を即答できて、英文をスラスラ和訳・音読できるようになります。
【「英文をスラッシュ訳で1日3回口頭和訳する⇒スラッシュ訳を頭の中で言いながら1日5回音読する」×7日】
「スラッシュ訳」とは、3~5ワード前後の意味のまとまりで前から前から英文を訳す方法で、スラッシュ・リーディングとは、3~5ワード前後の意味のまとまりで前から前から英文を理解し読んでいく方法です。
スラッシュ・リーディングは英米人(英語ネイティブ)がしている方法で、速く読める正統な読み方です。
一方、日本人が普通中学・高校で教わる「返り読み(関係代名詞節を先に訳して前の名詞に掛けて訳すように、後ろの修飾語句節を先に訳していく方法)」は、「左⇒右⇒左⇒右」と読んでいくため、読むのが遅くなり、劣った方法と言えます。
英語速読したいなら、スラッシュ訳、スラッシュ・リーディングを習得すべきです。
(2)英単語熟語の暗記:英文を和訳したり音読するとき、日本語の意味を即答できない英単語熟語を以下のように毎回、暗記します。1週間で合計「5回×20回」ほど音読すれば全て即答できるようになります。
【「英語⇒日本語訳」×5回】
2.2.習得目標2:英文をスラスラ和訳でき、90%の理解度で音読できる
(1)「90%の理解度」とは:「英文としてはほぼ完全に理解できる状態」です。
「100%の理解度=日本語訳を読んだときの理解度」「60%の理解度=英文を読んで理解に時間がかかったり、理解できない部分が20%ほどある状態」などと考えます。
(2)勉強法:英文をスラッシュ訳でスラスラ和訳でき、90%の理解度でスラスラ音読できるようにするには、以下のように「口頭和訳+音読」を行います。
【「英文をスラッシュ訳で1日3回口頭和訳する⇒スラッシュ訳を頭の中で言いながら1日5回音読する」×7日】
90%の理解度で音読できるためには、「スラッシュ訳を頭の中ではっきり言う」ことが不可欠です。自分が読んでいる箇所の日本語訳を頭の中でスラスラ言えて初めて、英語が「ほぼ完全に理解」できます。
2.3.習得目標3:聴いてスラスラ意味が分かる
聴いてスラスラ意味が分かるためには、音読と並行して、以下のように聴きます。音読して意味がスラスラ分かる状態であれば、聴いてすぐ意味が分かるようになります。
【「1日6回」×7日=42回聴く】
2.4.最終目標
「金のセンテンス」学習の最終目標(理想)は以下になります。このページの暗記法で英単語熟語を暗記した後は、できればここまでやってみて下さい。英語力が格段に上がります。
(1)瞬間英作文できるようにする:瞬間英作文とは、「日本語訳から英文を瞬時に言えるようにすること&そのための暗記法」です。瞬間英作文できれば、英語力・英会話力・英作文力が上がります。
具体的な暗記法は以下の通り。
【英文を2回口頭和訳⇒5回前後音読⇒暗唱⇒瞬間英作文(日本語訳から英文を瞬時に言う)】
(2)英文を黙読・音読して「英語のまま理解」できるようにする:英文を理解しながら100~200回以上音読すると、どこかの時点で、「英語を英語のまま理解できる=英語脳ができる」ようになります。そういう英文を増やしていくと、どんどん英語のまま読めるようになり、速読できるようになります。
(3)英文を聴いて「英語のまま理解」できるようにする:理解しながらの音読とリスニングを各100回以上すると、どこかの時点で、「英語を英語のまま聴ける」ようになります。そういう英文を増やしていくと、どんどん英語のまま聴けるようになり、リスニングが楽になります。
3.暗記を楽にするテクニック
3.1.一週間で暗記できる量を決め、10周音読して暗記する
360英文全体を一気に1周、2周と進めようとする人がいますが、なかなか覚えられないので挫折の元です。よって、1週間で60英文を暗記する、などと分割して進めていくのが賢明です。
1週間で暗記する分量は、個々の英語力・英文法力・語彙力・勉強時間で決めます。決めた量を1週間で暗記できなければ、翌週以後、分量を減らし、余裕があれば増やします。
やる気や時間がある場合は毎週60~80英文、英文法がまだ習得できていない場合や語彙力が低い場合は毎週30~40英文などから始めるのが良いでしょう。
3.2.英文を理解する作業は分散して、毎日10英文など地道に続ける
この方法の最大の壁は「英文を理解する1周目」です。1周目は理解するのに時間とストレスがかかり、それゆえ、挫折率が高まります。
英文を理解するのは、1英文2分前後、辞書を引くなどすれば3~4分かかることもあります。これを連続で1日20~50英文など進めれば、相当なストレスがかかりますが、一度に5つくらいなら、スムーズに進められます。よって、「1回10分で3つ×1日3回」など、こまめに進めます。
例えば、通学電車中往復2回×5英文、授業の合間や昼休みに2英文×3セットなど、分散すれば、どんどん進められます。
音読する作業と別に、毎日10英文進めれば、360英文を36日で終わります。
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4.「金のセンテンス」暗記法1:1周目の英文の理解
4.1.毎週60英文暗記していく
以下の勉強法は、高校英文法問題集を1冊習得して、英文法がほぼ問題ないレベルで、「金のセンテンス」の英単語熟語のうち、3割前後を知っていて、「金のセンテンス」暗記に毎週6時間(平日40分、土日合計3時間)を割ける方を想定して書いていきます。
この場合、毎週60英文前後暗記できます(6週間で360英文を全部の英単語熟語を暗記)。
毎週100英文でも30英文でも基本的に暗記法は変わりませんが、英単語熟語暗記は基本的に一気に暗記するのがコツです。半年で暗記、などと悠長にやっていると、進める一方でどんどん忘れ、挫折する可能性が高まるからです。
4.2.英文を理解する1周目
以下では、「英文の理解(1周目)」と「英文の習得(音読)」を2トラックで別々に進めていきます。「英文の理解」はこまぎれの時間を使って毎日10~20英文、「英文の習得」は「毎週60英文を10周で暗記×6週間」などです。
【「金のセンテンス」:360英文を理解する】
【1周目:英文を1回和訳⇒和訳を見て英文を理解⇒和訳を3回音読⇒意味を知らなかった英単語熟語の意味を「英語⇒日本語訳」×5回でいったん暗記⇒3回口頭和訳⇒5回音読⇒次の英文へ⇒毎日10英文で36日で終わり】
(1)英文を訳す
最初は自力で訳し(10~20秒程度)、すぐに英文と英単語熟語の日本語訳を見て意味を確認します。日本語訳を見ても分からない英単語熟語・文法があれば、辞書や英文法参考書で調べ、意味を冊子にメモします。
分からなかった英単語熟語・文法箇所に全部☆印や丸で囲むなど、印を付けます。
(2)和訳を3回音読していったん暗記する
和訳を暗記したら、訳すのがスムーズにできるので、暗記します。
(3)意味を知らなかった英単語熟語の意味を音読で暗記する
英文の中の、意味を知らない英単語熟語を【「英語⇒日本語訳」×5回音読】していったん即答できるようにします。
以後も、口頭和訳・音読時に意味を即答できない英単語熟語は、毎回同様に暗記します。
(4)英文を見て3回スラッシュ訳で和訳し、いったんスラスラ和訳できるようにする
1つの例文の中に2~3文あって、意味を知らない英単語熟語が3つ以上ある場合は、1文ごとに3回和訳します。その方が短時間で和訳できるようになるからです。
(5)英文の意味を理解しながら5回音読する
意味をきちんと理解するには音読(あるいは黙読)しながら「スラッシュ訳の日本語訳を頭の中ではっきり言う」ことが不可欠です。これで、前から前からはっきり理解しながら音読できるようになります。
もちろん、簡単な英単語で英語のまま理解できるものもあり(例:deskは「机」と訳さなくても意味が分かる)、それは英語のまま理解しますが、英語のまま理解できない英単語は、スラッシュ訳を頭の中ではっきり言います。
このように音読を80~100回以上続けると、「英語を英語のまま理解」できるようになります。
(6)英文の理解の1周目を最後までどんどん進める
以上のように1英文2分ほどでどんどん進め、最後まで行きます。
一方、「英文の理解」を60番目まで終えたら、1~60番の「英文の習得」の2周目以降に入ります。
4.3.解説は最初は読まない
見出し語の意味、同義語や派生語、解説をいちいち見ていったら時間がかかりますから、最初は必要最小限の部分(意味を知らなかった英単語熟語の日本語訳など)しか見ません。
3~10周する中で、少しずつ読んでいきます。
5.「金のセンテンス」暗記法2:音読暗記法
5.1.英文を音読して英単語熟語を暗記する
【「金のセンテンス」音読暗記法】
【2~10周目:「3回口頭和訳+5回音読」×7日で10周】+【口頭和訳・音読時に意味を即答できない英単語熟語の意味を「英語⇒日本語訳」×5回でいったん暗記】
(1)【第1セット60英文の2~10周目】暗記内容:2周目以降、以下のように暗記していきます。
①口頭和訳:スラスラ和訳できるまで「英文を1~3回スラッシュ訳で口頭和訳」します。1回でスラスラ訳せる英文は1回で、そうでない英文は2~3回和訳します。
②英単語熟語の暗記:意味を即答できない英単語熟語について【「英語⇒日本語訳」×5回音読】していったん暗記します。これは音読中に意味がすぐ思い浮かばない英単語熟語でも適宜行います。
③音読:スラッシュ訳の日本語訳を頭の中で思い浮かべながら、1~5回音読します。
回数は目安で、だんだん減らしていきます。1回目でスラスラ意味が分かるなら1回、5回かかるなら5回などです。
(2)5周目に英単語熟語テスト:5周目を過ぎて、英文中の英単語熟語の意味をほぼ即答できるようになったら、英単語熟語の意味を個別に言えるか以下のようにテストをします。
【見出し語の英単語熟語を見て⇒日本語訳を言う】
即答できない英単語熟語に印を付け、以下のように暗記します。これは音読とは別途、全部即答できるようになるまで行います。
【「見出し語⇒日本語訳」×3回×1日3周×4日】
(3)覚えにくい英単語熟語を単語帳にまとめる:5~7周でほとんどの英単語熟語は暗記できると思いますが、覚えにくい英単語熟語はどうしても出てきます。最後まで残った暗記しにくい英単語熟語や意味や綴りが似た単語を英単語帳にまとめると、暗記しやすく、復習時にもそれを主に暗記したらよいので、便利です。
(4)暗記したら、第2セット61~120英文に進む:「60英文中の英単語熟語の意味を全て即答できる」「英文をスラッシュ訳でスラスラ和訳でき、90%の理解度でスラスラ音読できる」ようになったら、次の60英文に進みます。暗記方法は同じです。
(5)長期記憶に入れるため、2ヶ月以上復習する:毎週60英文を新規で暗記しながら、前の部分の復習も週2回行います。例えば第5週の復習時間は以下のようになります。
【復習:1セット分60英文の復習毎週15分×2回×4セット≒2時間】
実際には、毎週復習していたら復習時間はもっと少なくなります(1~1.5時間前後)。
復習内容は、【90%の理解度でスラスラ音読できるまで1~5回音読】+【意味を即答できない英単語熟語を「英語⇒日本語訳」×5回音読で暗記】。
いったん英単語熟語の意味をスラスラ言えて、意味を理解しながら音読できても、復習しなければ必ず忘れていきますから、必ず2ヶ月以上復習して長期記憶に入れます。
5.2.暗記時間と周回数の目安
(1)60英文の暗記にかかる時間の目安=合計約6時間:1周目は約2時間、2周目は約1時間、3周目は約40分、4周目は約30分、5周目は約25分、10周まで合計週約6時間。
平日40分、土日合計3時間で暗記できます。
(2)周回数の目安=1週間で10周:「全英単語熟語の日本語訳を即答できる」+「90%の理解度でスラスラ音読できる」まで、10周前後します。
何周で完全暗記できるかは個人差があります。TOEIC500~700点くらいの方で7~10周前後ですが、完全に即答できるまで、10周でも15周でも20周でもします。
5.3.全360英文を音読し習得するのにかかる時間の目安
全360英文の英単語熟語を即答できるまでにかかる時間の目安は、新規約36時間+復習約9時間=約45時間です(現状の英単語熟語力・英語力によります)。
6.「金のセンテンス」暗記法3:リスニング
6.1.英語音声
「金のセンテンス」の音声は3種類ありますが、ここでは「英文のみを読み上げる音声」を使用します。
6.2.「金のセンテンス」のリスニング
【「金のセンテンス」を聴いて理解する】
【60英文の音声を「1日3回」(約20分)×7日=21回】⇒【翌週以後も2ヶ月間「1日3回(約20分)×週3回×8週間=72回」聴く】
(1)意味を理解して聴く
ただ聴いても意味がありません。必ず「意味を理解しながら」聴きます。つまり、聴きながら、スラッシュ訳の日本語訳を頭の中で言い、英文の意味も理解します。
意味が少しでも理解できなければ、冊子で意味を確認します。また、時々冊子を見ながらリスニングすれば理解が進みます。
(2)1音声を3連続で聴く
1セット60英文を聴くとき、各1回で次々に聴いても、意味が理解できない英文が結構あるでしょう。
よって、1つの音声ファイルを2回コピーして、「英文1⇒英文1⇒英文1⇒英文2⇒英文2⇒英文2⇒英文3⇒英文3⇒……」のように3回連続して聴くことをオススメします。そうすると、早く理解できるようになります。
(3)空き時間に聴く
上記のように3連続で聴くと、60英文で約20分なので、空き時間に毎日1回20分聴いて、【60英文の音声を「1日3回」(約20分)×7日=21回】ほど聴きます。勉強の合間、通学中などに聴きます。
次週以降も、前の部分を【1セット20分×週3回×2ヶ月以上】聴きます。
(4)「リスニング+シャドーイング」を行う
リスニングとは「聴いて意味を理解するトレーニング」で、シャドーイングとは「聴きながら、0.1秒ほど遅れて聴いたまま完全コピーして発音するトレーニング」です。
両方やることで、発音・聴き取りの両方が上手になります。
シャドーイングをするときは、発音・強勢・抑揚・間の取り方など全てを完全コピーするように努めます。
6.3.「音読+リスニング」で100回以上を目指す
全英文を100回以上「音読+リスニング」することを目指します。
例えば、初週に「1日5回音読×7日=35回音読」+「21回リスニング」で約56回。以後、毎週「10回音読+10回リスニング」×8週間=160回で、合計216回「音読+リスニング」になります。
このくらいやると、だんだん英語のまま読め、聴けるようになります(いわゆる英語脳ができる)。
6.4.リスニング上級編:2倍速で聴く
聴いてスラスラ理解できるようになったら2倍速で聴けるようにすると、リスニングが飛躍的に上達します。
今は無料の速聴アプリも多数ありますから、ぜひ2~3倍速で聴いてみてください。
1倍速で聴けるようになれば、1.3倍速ならすぐに理解できます。そこから、【1倍速⇒1.3倍速⇒1.5倍速⇒1.7倍速⇒1.9倍速⇒2倍速⇒2.2⇒……】と速く聴けるようにすれば、TOEIC・英検や共通テストリスニングの音声を聴いて理解するのが素晴らしく楽になります。
また、速聴できるようになれば、速読もできるようになります。
【終わりに】
「金のセンテンス」でTOEIC用の1500英単語熟語を1~3ヶ月で暗記したら、TOEICの得点は飛躍的に上がります。
ぜひ挑戦してみて下さい。
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