英語勉強法(1-4)毎週300ワード英文習得法

英語の成績を上げるのに最も役立つ勉強法の1つは「音読」であり、創賢塾では、中学生には毎週300ワードの英文を音読し、習得し、更に長期記憶に入れていってもらいます。

これを1年間続けると、「300ワード×50英文」が長期記憶に入ります。そうすれば、当然、初見の英文が前よりずっと読めるようになりますし、成績も上がります。

このページではこの勉強法について書いていきます。

1.音読する英文の量の目標

1.1.毎週300ワードの英文を習得する

創賢塾では、中学生には、毎週300ワード分の英文(≒中3英語教科書1レッスン分)を新規で習得し、それを2ヶ月以上復習して長期記憶に入れるよう指導しています(具体的音読法については【理解しながらの音読法】に書いています)。

 ※習得=スラスラ和訳でき、90%の理解度で、分速150ワード以上のスピードで音読できるようにする。
 ※90%の理解度=英語としてはほぼ完全に理解できる状態。
 ※分速150ワード=300ワードの英文を(しっかり理解しながら)2分で読めるスピード。
 ※長期記憶=数ヶ月~数年以上もつ記憶。一度暗記・習得した英単語熟語・英文などを2ヶ月以上復習したら長期記憶に入る。

そうすれば、中1で「300ワード×50英文(中3英語教科書4~5冊分)」、中1~2で「300ワード×100英文」、中1~3で「300ワード×150英文」が長期記憶に入った状態で入試を受けられます。これだけ習得している受験生は1%以下ですから、無敵の状態で入試を迎えられます。

なお、300ワードといっても、一続きの英文である必要はありません。「教科書150ワード分、英語長文問題集150ワード分」などでも構いません。

1.2.難関高校レベルの英文を読めるようにするには

中学3年生が難関国公立・私立高校の英文を初見で問題なく読めるようにするには、以下のように習得していきます。

(1)公立高校標準レベル(偏差値55~60前後):中3英語教科書・英語長文問題集・過去問・全国の公立過去問の英文で、「300ワード×30英文(中3英語教科書3冊分)」を習得し、長期記憶に入れる。

(2)難関国公立・私立高校レベル(偏差値60~70前後):上記プラス、公立独自入試・難関私立・国立高校レベルの英文で「300ワード×20英文(合計50英文)」を習得し、長期記憶に入れる。

(3)超難関私立・国立高校レベル(偏差値70以上):上記プラス、超難関私立・国立高校レベルの英文で「300ワード×30英文(合計80英文)」を習得し、長期記憶に入れる。

これは平均的な数字なので、合格を盤石にするためには入試まで増やし続けます。多ければ多いほど初見の英文がスラスラ読めるようになり、偏差値も上がり、合格可能性も上がります。

「君の英語号は空へ舞い上がれるか?」

清水かつぞー(元・駿台予備校講師、ベストセラー「英単語ピーナツ」シリーズ著者)(國弘正雄著「英語の話しかた」87ページ、たちばな出版)

わからない単語が1ページに10もあり、一つひとつ辞書を引く。そのあとで一生懸命にノートに日本語訳をでっちあげる。授業中に教師が言う訳を参考にして、自分の訳を訂正する。文法的な説明その他も全てノートする。家に帰って、少し復習して、それでおしまい。

もし君が英文解釈(引用者註:英語長文)でこのような勉強法をしていたら、残念ながら長文を何題やろうが、あまり実力はつかないだろう。残酷な話だが本当だ。それはちょうど、飛行場の滑走路をグルグル回っているジェット機のようなものだ。地面を滑走し続けるだけで、空に舞い上がることは永遠にない。……

それ(引用者註:英語の加速度を生み出すもの)は「スラスラ感」なのである。「この英文はスラスラわかるぞ!」という感じなのである。そうなのだ。英文解釈の勉強とは、スラスラわかる英文を1つずつ作り上げていくことなのだ。……

「スラスラ感」を味わうためには、地道に音読を繰り返すという復習が欠かせない。ほとんどの生徒がそこから逃げようとする。いや、そのことに気づきもしない。教師もその必要性を教えない。……

ところが、たった3題の長文でも、君が日本語を読むときの「スラスラ感」の半分くらいを英語でも感じることができれば、飛躍の可能性が生まれてくる。最初から量を焦ってはいけない。「スラスラ感」さえ獲得すれば、量はあとから、あっという間についてくる。……大学入試の長文読解は、最高レベルの生徒でもせいぜい100題だ。

■質問1 どんな英文を対象にするのですか。高校の教科書でもよいのですか。

自分の志望校レベルの長文が対象です。高校の教科書でももちろん結構です。生徒さんは、入試問題ではないという理由だけで、高校のリーダーを軽く見ます。読めもしないくせに軽くみる。それは間違いです

■質問2 何回くらい音読するとスラスラ感が味わえますか。

100回くらいと言いたいのですが、まあ50回というところが、受験勉強としての現実的な数字でしょう。最初の2,3題は3桁の回数(引用者註:100回以上)になるかもしれません。

■質問3 実際に100題やれた生徒はいますか。

私の知っている範囲ではおりません。最高で75題です。

■質問4 一番少ない人で何題くらいですか。

10題程度で大学生になった人もかなりおります。15題で上智に合格した人もいる

ここで「15題」というのは「志望校(上智大学)レベルの長文」が15題ということであり、その前に当然、高1~3年の英語長文教科書、共通テストレベル~上智レベルの英語長文を「(30~50英文)×(50~100回音読)」して習得しておく必要があります。

創賢塾のホームページに書かれた勉強法をいち早く習得したい中学生のために【英語の成績を飛躍させる勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】を開催しています。【中学生用:長期勉強法コース・短期セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。

2.英文のリスト化

創賢塾では、毎週300ワードの英文を増やしていくだけでなく、それを2ヶ月以上復習して長期記憶に入れていってもらいます。1週間頑張って習得しても、復習しなければどんどん忘れて、やった意味が無くなるからです。

そして、そうやって音読を続けていったら、10週間で10英文になります。このくらいになると、自分の頭で復習を管理することができなくなります。

10以上の英文のうち、「どの英文を・次に・いつ復習するか」を、漏れなく把握するには、以下のように英文をルーズリーフにリスト化するのがオススメです。

【3年英語教科書レッスン3(約340W)|6/21、90%にした(T35回)|6/28、今週15回音読(T50回)|7/3、今週15回音読(T65回)……】

ルーズリーフに縦線を引き、左に教材名、右に復習した日付、回数、トータル音読数などを書いていきます。「340W」とは「340ワード」、「T50回」とは「トータル50回音読」という意味です。

ルーズリーフを見て、前回音読したときから1週間以内に音読します。

リスト化することで、どの英文をいつ復習したか、いつ復習するべきか、が一目で分かります。

3.初見の英文を読めるようにする勉強法

以下のように勉強すれば、高校受験レベルの初見の英文が読めるようになります。

(1)英語長文:中学2~3年英語教科書や高校受験用英語長文問題集・過去問などを、毎週300ワードを習得していき、「300ワード×30英文以上」を習得し長期記憶に入れる(英文数は高校のレベルにより異なる)。

(2)英単語:高校受験英単語帳1冊(約2000ワード)を暗記し長期記憶に入れる。

(3)英文法:高校受験用英文法問題集1冊を習得し長期記憶に入れる。

以上によって、初見の英文に出てくる英単語熟語の90%以上、英文法は95%以上が既習のものと重複するので、初見の英文を読んだときに意味が分かる部分が増えます(ただし、初見の英文の中で文法の意味が自力で分かるかは個々の応用力次第です)。

つまり、学習した英文・英文法、暗記した英単語熟語をきちんと復習して長期記憶に入れたら、初見の英文も読めるようになるということです。

なお、長期記憶に入れるには、2ヶ月以上の復習が必要です。よって、創賢塾の勉強法指導では、全科目、学習した内容の大部分を、2ヶ月以上復習してもらいます。

【正しい勉強法の効果を痛感】

Kさん(中学1年生、神奈川県)

息子が創賢塾に入会してから1ヶ月が経ち、その間に定期テストがあり、英語の対策として音読、単語学習、瞬間英作文、学校のワークの進め方など細かな指導を受けました。

音読やワークの反復練習は以前から行っていましたが、それを正しい方法で行っておらず、理解度が低いままで満足していたことに、創賢塾で初めて気づきました。 創賢塾の方法を確認しながら進めてテストに臨みました。その結果、驚くべきことに、点数は65点(平均58点)から95点(平均58点)へと大幅に上昇しました。

正しい勉強法を知り、それを実践することがどれだけ効果的であるかを痛感しました。次回のテストでは、他の教科についても正しい勉強法を用いて、同様の効果を得られることを期待しています。

4.終わりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。音読はあなたの英語の成績を飛躍的に上げます。ぜひ実践してみてください。

この文章が皆様の英語力アップに役立てば幸いです。

創賢塾のホームページに書かれた勉強法をいち早く習得したい中学生のために【英語の成績を飛躍させる勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】を開催しています。【中学生用:長期勉強法コース・短期セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。

【音読の大切さに気づいた】

Fさん(中学3年生、石川県)

今月(中学3年生の4月)は3年の英語の教科書の本文・基本文の先取りがすべて終わりました(音読は50回以上、和訳は30回以上、基本文の暗記英単語の暗記)。先生に先取りをするように言われて、1年分の内容を約2ヶ月で終了しました。これは英語が得意ではない自分にとって、驚くべきスピードです。

毎日2年と3年の英語の教科書を30分以上音読していたら、これまで英語は1番苦手(模試で偏差値50~53くらい)だったのに、「学校のワーク」の問題が今までよりもスムーズに解くことができるようになり、志望校(偏差値70以上金沢大学附属高校)の過去試験問題英語長文が読めるようになりました(1年分は80%の正解率、1年分は50%)。

面倒だったけれど、英語の教科書を毎日音読することはとても大切なことだと気づきました。また、3年英語教科書の先取りを終わらせれば、入試レベルの英語力になると先生から言われていましたが、確かに過去問をかなり解くことができるようになっていて、驚いています。

これからも毎日の音読を続けて、英語だけでなくその他の苦手な科目も得意な目にできるよう、頑張っていきたいです。

課題が多くて全部はできないですが、自分のレベルに応じて丁寧に分かりやすく指導してくださる先生を信頼して、今後も全力で取り組んでいきます。

【先生は毎週息子の弱点をしっかりと突いてくる】

Sさん(中学2年生、愛知県)のお母様

あ゛あ゛~!!!
割れる……頭が〜。

最近、息子が言っているのを時々聞きます。

おっ?いいぞ!(笑)
と私は思っています。

創賢塾を始めた頃は、やり方が分からず、スカイプでの指導法を何度も何度も見て、戸惑いながら進めていましたが、最近は進め方を身につけてきたようで、目標の勉強時間達成に向かってひたすらこなす!という毎日です。

慣れてくると、手の抜き方も見つけてしまいます。しかし、先生が毎週息子の弱点をしっかりと突いてくださるので、軌道修正し再び進むことができていると思います。

あまりにもいい突きなのでこっそり拍手してます。的を得ている所が本当に凄いです。

そして、授業を後ろで見ていて、改めて先生の1つ1つの記憶法(英単語暗記法であるクイック・レスポンス法英文法例文暗記法である瞬間英作文、漢字の暗記法、社会の問題集の習得法)・勉強法(英語の音読法数学の口頭再現法)・復習方法(英単語や問題集などを長期記憶に入れる工夫)が素晴らしいなと、毎回思っています。

とても共感できる先生なので、先生からまだまだ沢山学びたいです。これからもよろしくお願いします。

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