志望校の過去問を解いた後、その傾向や対策を【過去問まとめ帳】としてルーズリーフに書いておくと、あとあととても便利です。
ここではその書き方を書いていきます。
1.過去問まとめ帳とは
過去問を自己採点したらすぐに、過去問の傾向と対策を「過去問まとめ帳」に書きます。「過去問まとめ帳」は過去問の全科目で作ります。
2.まとめる内容
具体的には、以下をチェックします。
(1)英語長文:問題の傾向・難易度・間違えた原因・対策
英文の長さ(ワード数)、分野(ITや環境問題など)、英文の種類(スピーチ文・メール文・対話文・物語・評論文など)、資料の有無(図表・グラフ・チラシなど)、問題の種類(選択問題か記述問題か、選択肢問題では、文法問題・熟語・文挿入問題・整序英作文か、記述問題なら、説明せよ問題・英作文かなど)、意味が分からなかった英文がどの程度あるか、分からなかった原因(英単語熟語か文法か)、英文難易度と、対策法・対策問題集(具体的な英語長文問題集の名前といつまでに何回繰り返すか、音読をするかなど)。
(2)英作文:問題の傾向・難易度・間違えた原因・対策
和文英訳(日本文が提示されている形式)、条件付き自由英作文(図表・グラフ・英文等から読み取ったことを書く)、自由英作文(あなたの意見・考えを書きなさい、という問題)のうちどういう形式で、何文字・何文以上かという分量、自分がどの程度書けて、得点率はどの程度かという難易度、そして、対策法・対策問題集(具体的な英作文問題集の名前といつまでに何回繰り返すか、例文を暗記するかなど)。
(3)リスニング:問題の傾向・難易度・間違えた原因・対策
問題形式(図表・グラフの有無、英作文を伴う問題など)、自分にとって長さがどうだったか(長すぎて疲れた、どうにか聞き取れた、楽勝だった)、答えになった内容(数字・時間・場所・固有名詞・人名・したことなどの何か)、間違えた原因(単語の聞き取り・意味・問題のうちどれか)、難易度、対策法・対策問題集。
(3)英単語熟語:難易度と対策
英語長文で、知らないor推測しても分からない英単語熟語が幾つあったかという英単語熟語の難易度の傾向、英作文で、使うべきで知らなかった英単語熟語・表現、および、対策法・対策英単語熟語集。
難単語でも、語注にあったり、問題を解くのに不要な英単語もあります。知っておくべき単語と区別します。
ちなみに、以上の中で覚えておくべき英単語熟語・表現・英文法は全て英単語熟語帳などにまとめて暗記し、書けなかった英作文の模範解答はルーズリーフにまとめて暗記します。
(4)全体の得点率・感想
全体と大問ごとの得点率、今の自分にとってどの問題形式(英語長文・英作文・リスニング)が難しいか、やってみた感想(それほど難しくなかった、全然解けなかったなど)、対策・対策問題集。
3.過去問まとめ帳の具体例
ルーズリーフに縦線を引き、以下のように書きます。
【〇〇県公立高校2020年英語長文 傾向|約300ワードの英文2つ、英文は難しくない。14問中4問不正解(原因:熟語・文法知識の不足、単語が分からず英文の意味が分からない所があった、英作文で文法的ミス)、分からない単語熟語12個、分からない英文10箇所】
【 〃 〃 対策|英文を速く読みたい⇒音読30回、単語力不足⇒「短文で覚える英単語1900」を全部復習、英文法力⇒「英語塾技63」をあと5周する、英作文⇒「スーパーステップ 中学英文法 1-3年」(くもん)の例文暗記復習、「高校入試正解 分野別過去問 英語」で英作文問題を週5つ書く】
4.最後に:合格したかったら過去問を解け!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
志望校に合格するには、過去問をただ解くだけでなく、きちんと現状を分析して、対策を立て、弱点を補強していく努力が必要です。
この文章があなたの成績アップ・志望校合格に少しでも役立てば幸いです。
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