創賢塾の英語指導の中で、英語の成績を上げるのに最も役立つ勉強法は「音読法」と「瞬間英作文(例文暗記法)」と「英単語暗記法」です。
音読と瞬間英作文は、大人の英語上級者(英検1級保持者やTOEIC900点以上)には効果の高さがよく知られ、実践されている勉強法ですが、中高生で実践している人はごくわずかです。よって、実践すれば速やかに成績は上がっていきます。
このページでは「瞬間英作文(例文暗記法)」の具体的な勉強法について書いていきます。
1.瞬間英作文とは
1.2.瞬間英作文
瞬間英作文とは、「英語上達完全マップ」「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」(森沢洋介著、ベレ出版)で有名な森沢さんが2000年代に提唱した英文法例文暗記の方法で、大変効果的であることから、今では大人の英語学習者の間では広く知られ、実践されています。
瞬間英作文を使えば、英文法・構文・熟語などの短い例文(10~12ワード前後)を、ストレス少なく、短期間で大量に暗記できます。例えば100例文を、トータル5~6時間前後で完全記憶できます(日本語から英文を瞬時に言えるようになります)。
これまで、例文を暗記することは大変難しく、苦労していったん覚えてもすぐ忘れる、という難点がありました。これを根こそぎ解決したのが瞬間英作文です。
1.2.瞬間英作文の目標
瞬間英作文の3つの目標
(1)瞬間的に英作文できる:暗記した例文について、日本語訳を見たら瞬間的に英文を言えるようにします。
(2)長期記憶に入れる:暗記した例文を長期記憶に入れて大学入試や将来の英会話・英作文にも自由に使える状態にします。
(3)最終目的:瞬間英作文回路の獲得:数百~数千以上の例文を暗記し、自分が言いたい内容を瞬時に英語で言える状態にします。
1.3.「瞬間」英作文
「瞬間」英作文とは、文字通り、例文の日本語訳を見たら瞬間的に英文を言えるようにする(英作文する)ことから来た命名です。
「瞬間的に」「言えるようにする」。
ここが、瞬間英作文が単なる「例文暗記」と異なる点です。なぜ「瞬間的」が重要なのかというと、瞬間的に言えるということは、記憶に深く入って忘れにくくなり、それによって応用もしやすいからです。応用とは、単語や時制を入れ替えて、類似例文を言える、書けるということです。
「言えるようにする」ことが重要なのは、いちいち書いていては時間がかかるのと、言えたらだいたい書けるからです(綴りは別途暗記する必要がありますが)。
【瞬間英作文で例文を覚えています】
Hさん(中学2年生、宮崎県)
○「短文で覚える英単語1900」について
最初は一文一文の例文を覚えていくのに凄く時間がかかると思っていました。
でも先生から教わった瞬間英作文という暗記法で、1週間(×毎日20分)かけて例文を7周くらい暗記したら、50個中43個まで、日本語から英語、英語から日本語の両方を言えるようになりました。あともう少しで50個覚えられると思うので、10周以上は行う予定です。
これを続ければ初めて見る英文でも、日本語に訳したり、英作文ができるようになっていくのではないのかと思いました。この調子で300ある例文を全て覚えたいと思います。
1.4.長期記憶
記憶には、短期記憶(数時間~数週間もつ記憶)、中期記憶(数週間~数ヶ月もつ記憶)、長期記憶(数ヶ月~数年以上もつ記憶)があり、成績を上げたり大学入試に合格するには、暗記した内容をどのくらい多く長期記憶に入れられるかが勝負になります。
短期記憶から中期記憶に移行させるには7日間(7回)以上の復習が必要であり、中期記憶から長期記憶に移行させるには2ヶ月間以上の復習が必要になります。
【短期記憶⇒7日復習⇒中期記憶⇒2ヶ月復習⇒長期記憶】
創賢塾の勉強法は、必要十分な勉強内容を長期記憶に入れることを目的に組み立てられています。
1.5.瞬間英作文は「英語で考える」を実現する勉強法
瞬間英作文を続けて数百~数千の例文を暗記し、平行して、英作文問題を大量に解いたり、英会話を続けると、脳の中に英語を瞬間的に言える「瞬間英作文回路」が出来上がり、言いたい日本語を思い浮かべたら、即座に英語が思いつくようになり、また、日本語文を見たら瞬間的に英語が思いつくようになります。
更にそれを半年~1年以上続けていくと、日本語を介さずに英会話、英作文ができるようになります。つまり、「英語で考える」ことができるようになります。瞬間英作文はその根幹を作る重要な勉強法です。
1.6.瞬間英作文で用いる教材
中学生が、学校の英語のテストで英語例文暗記をする必要がある場合は、単純に、教科書の例文(基本文・重要文)を暗記すればよい。
入試の英作文力を上げたい場合、あるいは英検の英作文や英会話が上手くなりたい場合は、以下のような教材で中学レベルの例文を暗記し、次に高校入試用英作文問題集や過去問の英作文問題の模範解答を暗記するのがオススメです。
「スーパーステップ 中学英文法 1-3年」(くもん)
「塾で教える高校入試 英語 塾技63」(文英堂)
「高校入試 短文で覚える英単語1900」(文英堂)
「システム英単語 中学版」(駿台)
「例文で覚える中学英単語・熟語1800」(学研)
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」(森沢洋介著)
「99パターンでわかる中学英語文型の総整理」(学研)
【創賢塾の英語勉強法はバランスがよく、やるべきことが明確で理にかなっている】
Sさん(中学3年生、神奈川県)
英語が低迷していた息子は、11月より週1回1時間英語を中心に創賢塾で教えていただくことになりました。わずか1ヶ月後の12月に期末テストだったのですが、わずか1ヶ月で息子の英語力が変わってきたと実感しております。
まず、単語力が向上しました。これまで息子はまったく単語が書けずに苦戦していたのですが、音読して単語を覚える方法を実践したことで前より明らかに単語をスラスラ書くことができるようになりました。
また、文章を読む力がついてきました。以前は文章を訳すことがほとんどできませんでしたが、今はスラスラ訳せるようになってきました。さらに、瞬間英作文も実践することで、苦手だった英作文も改善してきました。
期末試験の結果は残念ながら学校平均をわずかに下回りましたが、前回から16点上がり、本人の自己ベストを取ることができました。何より、1ヶ月間で英語の苦手意識が少し消えたようです。
創賢塾の英語勉強法は単語、音読、リスニング、瞬間英作文、文法とバランスよく実施していただき、かつ、やるべきことが明確で理にかなっているため、英語の4技能「読む、書く、聞く、話す」を確実に伸ばしてくれると思います。
後は息子がこのまま努力をし続ければ、1年後、2年後の英語力は飛躍的に向上しているのではないかと楽しみにしております。
創賢塾のホームページに書かれた勉強法をいち早く習得したい中学生のために【英語の成績を飛躍させる勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】を開催しています。【中学生用:長期勉強法コース・短期セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。
2.瞬間英作文の手順:30例文の場合
瞬間英作文の手順は以下の通りです。ここでは30例文を1週間で暗記するとします。
【30例文を瞬間英作文で暗記する手順】
(1)瞬間英作文:1周目:【2回口頭和訳⇒5~10回音読⇒暗唱⇒瞬間英作文(日本語訳を見て英文に訳す)⇒言えたら次へ、言えなかったら「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」】
①文法的理解:英文を文法的に完全に理解します。
②口頭和訳:理解を確認し、意味がスラスラ分かるようにするため、2回連続で正しく和訳できるまで、2~4回口頭で和訳します。
③音読・暗唱する:5~10回前後音読し、速く詰まらずに音読できるようになったら、暗唱してみます。暗唱できたら瞬間英作文へ、暗唱できなかったり、できても詰まり詰まりだったら、詰まらずスラスラと暗唱できるまで、「音読⇒暗唱」を再度行います。
④日本語訳を見て英文に訳す:スラスラ暗唱できたら、日本語訳を見て英文に訳します。スラスラ訳せたら次の例文へ、スラスラ訳せなかったら、スラスラ訳せるまで、「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」を行います。
(2)30例文を1~2日で1周し、1週間で10周する。
①瞬間英作文:5周目以降:【日本語訳を見て英文を言うテスト⇒即答できたら次へ、即答できなかったら「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」】
暗記してきたら、口頭和訳や音読はとばして、テストから初めます。時間短縮のためです。
②10周する:週10周ということは、後半は1日2~3周するということです。10周すれば普通は瞬間英作文(日本語から英語を即答すること)ができるようになりますが、即答できていない場合は11~15周など延長すれば必ずできるようになります。
③かかる時間:1周目に「1英文1分前後」で30分、10周するのに1.5~2時間、1日20分弱です。
(3)長期記憶に入れるための復習:【日本語訳を見て英文を言うテスト⇒即答できたら次へ、即答できなかったら「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」】×週2回×2ヶ月間以上
暗記後2ヶ月間、更に、夏休みや冬休みなどの長期休暇中に、毎日5~10分、しつこく復習すると長期記憶に入り、忘れなくなります。最終的に30~40周暗記します。
参考:「英語上達完全マップ」(森沢洋介著、ベレ出版):瞬間英作文の勉強法の基本は森沢さんのと同様ですが、復習法などは創賢塾独自のものです。
「やり方次第で暗記は楽にできることが分かりました」
Mさん、30代社会人、留学準備
創賢塾様にお世話になって一か月近くが経ちますが、毎日の学習の質が変わったと自信を持って言えるくらいには手ごたえというか、それに近い感覚を感じています。
毎日の学習の中で私は瞬間英作文が一番取り組んでいて効果が感じやすいと思います。
英文をそのまま暗記するのですが、やり方次第で暗記は楽にできるということが瞬間英作文をしていて分かりました。
瞬間英作文の効果なのかリスニングの能力が少し伸び、当初全く出来なかったシャドーイングが既習範囲であれば出来るようになりました。
それに機械的な暗記法は私に合っていたようで、心的ストレスもそれほどなく、学習習慣の無かった私が現在も学習を続けられている事がとても信じられないと友人に言われてしまいました(笑)
目標に向かって継続して毎日学習することも叶えてくれた瞬間英作文に感謝してもしたりません!
3.瞬間英作文の手順:300例文の場合
3.1.大量暗記の瞬間英作文
瞬間英作文は大量に暗記した方が応用力が高まるので、1冊だけでなく、2~4冊暗記した方が良いのはもちろんです。
そして一気に大量に暗記する場合は暗記法が少し変わります。以下は300例文を暗記する場合の手順を書きます。
3.2.セットに分割して一気に暗記する
(1)1セット100例文などに分割して暗記する:200~300例文などを一気に暗記しようとすると、なかなか暗記できず挫折しやすいので、50~100例文などのセットに分割して暗記することをオススメします。100例文だと、5~6時間前後で暗記できます。
(2)短期決戦:200~300例文を暗記するときは、1日10分とか週3回など、たらたら暗記していたら、暗記するそばから忘れていくので、非常に効率が悪い。よって、「毎日30~60分」などで一気に暗記するのがオススメです。
(3)かかる時間:300例文だと、「1周目1英文1分×100例文」で100分、10周するのに5~6時間前後、300例文で15~20時間前後、復習時間も入れて25時間前後で暗記できます。つまり、毎日30分で50日前後かかります。
夏休みなどに毎日1時間など、一気に暗記するのもオススメです。
3.3.瞬間英作文で300例文を暗記する
【300例文を瞬間英作文で暗記する手順】
(1)瞬間英作文:第1セット100例文1周目:【2回口頭和訳⇒5~10回音読⇒暗唱⇒瞬間英作文(日本語訳を見て英文に訳す)⇒言えたら次へ、言えなかったら「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」】
①文法的理解:英文を文法的に完全に理解します。
②口頭和訳する:理解を確認し、意味がスラスラ分かるようにするため、2回連続で正しく和訳できるまで、2~4回口頭和訳します。
③音読・暗唱する:5~10回前後音読し、速く詰まらずに音読できるようにしたら、暗唱してみます。暗唱できたら瞬間英作文へ、暗唱できなかったり、できても詰まり詰まりだったら、詰まらずスラスラと暗唱できるまで、「音読⇒暗唱」を再度行います。
④日本語訳を見て英文に訳す:スラスラ暗唱できたら、日本語訳を見て英文に訳します。スラスラ訳せたら次の例文へ、スラスラ訳せなかったら、スラスラ訳せるまで、「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」を行います。
(2)第1セット100例文を、1日30分、3~4日などで1周し、2週間前後で10周する。
①瞬間英作文:5周目以降:【日本語訳を見て英文を言うテスト⇒即答できたら次へ、即答できなかったら「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」】
暗記してきたら、口頭和訳や音読はとばして、テストから初めます。時間短縮のためです。
②10周する:2週間で10周ということは、後半は1日1~2周するということです。10周すれば普通は瞬間英作文(日本語から英語を即答すること)ができるようになりますが、即答できていない場合は11~15周など延長すれば必ずできるようになります。
(3)第2~3セット100例文を同様に暗記する。
①暗記法は全く同じ。
②第1セットの復習を必ず行う:【日本語訳を見て英文を言うテスト⇒即答できたら次へ、即答できなかったら「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」】×週2周×2ヶ月間
毎日10分などを復習に当て、1分3例文くらいのスピードでチェック・暗記します。10分で30例文、3~5日で1周復習します。
(4)長期記憶に入れるため復習:【日本語訳を見て英文を言うテスト⇒即答できたら次へ、即答できなかったら「音読⇒暗唱⇒瞬間英作文」】×週2周×4ヶ月間
300例文を暗記後2~3ヶ月間、更に、夏休みや冬休みなどの長期休暇中に、しつこく復習すると長期記憶に入り、忘れなくなります。最終的に30~40周暗記します。
4.終わりに
以上をご覧になったらお分かりのように、自分の学習計画の中に、復習システムを組み入れることが最重要になります。
英単語熟語でも英文法でも、いったん暗記するのは誰でもできます。しかし、たいていの中学生は「長期記憶に入れる」という意識や、「復習システム」を持っていないため、どんどん忘れて、実力がなかなか上がりません。
勉強した内容全てを長期記憶に入れて、入試を乗り切ってください。
あなたの健闘を祈ります。
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【英語偏差値が55⇒66に】
Nさん(中学3年生、大阪府)
受講して4ヶ月がたちました。英語の偏差値が、今まで50後半(受講直後の9月は55)でしたが、12月の模試で66になりました。
本人は、教科書の音読、「システム英単語」の例文の瞬間英作文を10回繰り返しすることが良かったと言っています。
「以前より短い時間で記憶ができるようになってきた」
Kさん(社会人、英語通訳)
定期的に誰かにチェックしてもらうというプレッシャーがあるので構文や単語の暗記が続けられています。
受講開始時に教えて頂いたやり方(瞬間英作文やクイック・レスポンス法)で毎日コツコツと学習を続けています。そのおかげか2か月目から段々と以前より短い時間で記憶ができるようになってきたように感じています。
また、レッスン時になぜこの構文はこのような構造なのかなどの質問をされ、文法の理解が甘いところに気づかされるところもあるので理解も深まってきているように感じます。
英語は毎日の積み重ねが大切なので、これからも継続してコツコツ続けていきたいと思っています。
使用教材:「入試英語最重要構文540」(吉ゆうそう著、南雲堂)、「英語はもっとイディオムで話そう」(日向清人著、語研)
【先生は毎週息子の弱点をしっかりと突いてくる】
Sさん(中学2年生、愛知県)のお母様
あ゛あ゛~!!!
割れる……頭が〜。
最近、息子が言っているのを時々聞きます。
おっ?いいぞ!(笑)
と私は思っています。
創賢塾を始めた頃は、やり方が分からず、スカイプでの指導法を何度も何度も見て、戸惑いながら進めていましたが、最近は進め方を身につけてきたようで、目標の勉強時間達成に向かってひたすらこなす!という毎日です。
慣れてくると、手の抜き方も見つけてしまいます。しかし、先生が毎週息子の弱点をしっかりと突いてくださるので、軌道修正し再び進むことができていると思います。
あまりにもいい突きなのでこっそり拍手してます。的を得ている所が本当に凄いです。
そして、授業を後ろで見ていて、改めて先生の1つ1つの記憶法(英単語暗記法であるクイック・レスポンス法、英文法例文暗記法である瞬間英作文、漢字の暗記法、社会の問題集の習得法)・勉強法(英語の音読法、数学の口頭再現法)・復習方法(英単語や問題集などを長期記憶に入れる工夫)が素晴らしいなと、毎回思っています。
とても共感できる先生なので、先生からまだまだ沢山学びたいです。これからもよろしくお願いします。
【正しい勉強法の効果を痛感】
Kさん(中学1年生、神奈川県)
息子が創賢塾に入会してから1ヶ月が経ち、その間に定期テストがあり、英語の対策として音読、単語学習、瞬間英作文、学校のワークの進め方など細かな指導を受けました。
音読やワークの反復練習は以前から行っていましたが、それを正しい方法で行っておらず、理解度が低いままで満足していたことに、創賢塾で初めて気づきました。 創賢塾の方法を確認しながら進めてテストに臨みました。その結果、驚くべきことに、点数は65点(平均58点)から95点(平均58点)へと大幅に上昇しました。
正しい勉強法を知り、それを実践することがどれだけ効果的であるかを痛感しました。次回のテストでは、他の教科についても正しい勉強法を用いて、同様の効果を得られることを期待しています。