このページでは「コブタン 56例文で329単語が身につく」(漆原慎太郎著、ゴマブックス)の暗記法を解説していきます。
古文単語は、通常の300単語くらいの単語集で30~40時間、「コブタン」を使えば20時間程度で記憶できます。1ヶ月程度で集中的に覚えましょう。
1.古文単語の記憶
古文単語は、文法・品詞分解・音読のあと、あるいは平行して、古文単語集で記憶していきます。
古文単語集には、例文ごと覚える形式、単語と意味をセットで覚える形式の2種類あります。それぞれの覚え方を書いていきます。
2.超効率的古文単語記憶法(1):例文ごと覚える
「コブタン」は、英語の「DUO3.0」(アイピーシー)のように、古文の56短例文の中に、329の必須古文単語をちりばめた圧縮例文型古文単語集です。例文ごと覚えるので、覚えやすく、忘れにくく、超効率的です。
「コブタン」(漆原慎太郎著、ゴマブックス)
覚え方は、基本的に、こちらで解説している【初見の古文をスラスラ訳せるようにする勉強法】と同じです。
以下、「コブタン」を1日30分覚えるとして書きます。
【古文単語記憶法:例文ごと音読で覚える方法】
【音読法:テン・マルの意味のまとまりごとに、「古文を音読⇒現代語訳を音読」×5回】
(1)現代語訳を3回音読:例文の現代語訳を3回音読する。これは意味を現代語でしっかり理解し、訳を覚えるため。
(2)例文の意味を暗記:例文を、テン・マルの意味のまとまりごとに、「古文を音読⇒現代語訳を音読」×5回。
(3)古文単語の意味を暗記:「古文単語を音読⇒訳を音読」×5回。
(4)口頭和訳し、訳せない部分を覚える:同じ例文を口頭で現代語訳する。2秒以内に訳が出てこない単語・間違えた箇所に印をつけ、そこを「古文単語を音読⇒訳を音読」×5回。初め、1例文3~4分、慣れれば1分。
(5)次の例文へ:同様に音読で覚える。
(6)その日の時間まで先へ進める:例えば1日30分の場合、20分間は先に進み(1例文3分として6例文)、残りの10分は2周目を音読する。
(7)2日目以降:次へ次へ最後まで進める:「コブタン」は56例文あるので、約10日で1周終わる。
(8)30日で10周でき、完全に覚えられる:そのまますぐに2周目に入り、3周目に入り、10周する。30~40日で10周できる。
※日数には個人差があります。覚えるまで周回します。
(9)覚えた単語・例文はどんどん外していく:テストして覚えた語句は外していき、例文全体を覚えたら、その例文を外す。
3.超効率的古文単語記憶法(2):単語と意味をセットで覚える
以下のような古文単語集は単語と意味だけを覚えていけるので、効率的に覚えられます。
「二刀流古文単語634」(和田純一著、旺文社)
「古文単語FORMULA600」(富井健二著、ナガセ)
「読んで見て覚える重要古文単語315」(武田 博幸著、桐原書店)
「マドンナ古文単語230」(荻野文子著、学研)
「ビジュアル図解 古文単語」(池田修二著、学研)
「望月光の古文単語333」(旺文社)
【古文単語記憶法:単語と意味をセットで覚える方法】
(1)50単語を【「古文単語-現代語訳」×3回音読】×5周
50単語を1セットにし、上記のように30分間音読する。7周前後読める。
訳は、最初は二つまで。3つ以上はいっぺんには覚えにくいから。残りは二つを覚えてから入れ替える。できるだけ速く明瞭に音読する。
(2)7日続ける
7日続ければたいていの人が完全に暗記できる。7日で覚えなければ、10日、12日と続ける。4日目から、覚えているかどうかチェックし、完全に暗記した単語は外す。
(3)本を1周終えたらすぐに2周目に入り、10周までして長期記憶に入れる
いったん完全に覚えても、数週間~数ヶ月すればだんだん忘れていくのは避けられない。よって、本を1回覚えたらすぐに2周目に入り、それが終わればまたすぐに3周目に入る。10周まですれば長期記憶に入り、数ヶ月~数年忘れない。
(4)300古文単語は「1日30分×4ヶ月」で完全記憶できる
期間の目安は、300単語の単語集の場合、7日で50単語覚えるので、【(1日30分×7日×6セット)=42日】。2周目は1周目の半分の時間で済み、3周目は2周目のまた半分の時間で済む。よって、本を1周するのに約1.5ヶ月、10周して長期記憶に入れるのに4ヶ月前後。
4.音読時は姿勢を変えるとストレスがたまりにくい
古文単語に限らず、英単語、英語・現代文・古文・漢文・社会・理科のテキストを音読することは暗記・実力養成に非常に大きな威力を発揮しますが、一方で、大変ストレスがたまりやすく、15~20分以上はなかなか続けられません。そういうときは「姿勢を変える」のが有効です。
書かない勉強のときは、机に向かってする必要はありません。立って、歩いて、しゃがんで、壁にもたれて、などと姿勢を変えてやると、ストレスがたまりにくく、20分、30分と続けられます。
特に私がオススメなのは、直径1メートルくらいの円の円周を、5~10秒かけてゆっくり歩く方法です。こうすると、物にもぶつからず、疲れず、集中が続きます。お試しあれ。
5.終わりに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
この文章があなたの古文の成績アップにつながれば幸いです。
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