あなたは「DUO3.0」を暗記したいですか?
もしそうなら、このページはあなたのために書いています。
あなたは「DUO3.0」に挫折しましたか?
今まで1冊も英単語集を暗記したことがない?
そういうあなたに、挫折しにくいこの音読暗記法が役立つでしょう。
このページを読んでも挫折しそうな人、挫折した人は、創賢塾に連絡してください。
一人では完走できなくても、伴走者(創賢塾)がいれば数カ月で2600英単語熟語を暗記できます。
ここでは、最も有名かつ売れている英単語熟語集の1つである「DUO3.0」の英単語熟語を、最大限ストレスなく、最大限短期間で暗記する方法を書いていきます。
具体的には、全560英文に含まれる約2600の英単語熟語の日本語訳を約56時間で暗記できます(復習時間込み)。例えば1日1時間なら8週間で暗記できます。
この暗記法の到達目標は以下の3つです。
(1)英文中の英単語熟語暗記:英文中の英単語熟語の意味を全て即答できる。
(2)音読:英文をスラッシュ訳(後述)で和訳でき、90%の理解度でスラスラ音読できる。
(3)リスニング:英文を聴いて意味がスラスラ分かる。
(1)+(2)が約56時間、(3)が約10時間で可能です。
全英文を瞬間英作文できるようにしたり、2600の英単語熟語の複数の意味を覚えるには相当な時間がかかり、また、英単語の意味を(英文中やフレーズではなく)個々に覚えても忘れやすく、なかなか覚えきれないため、挫折率も高くなります。
よって最初は「全英文を訳せて音読できる」くらいのゆるい目標の方が、多くの学習者には適切だと思います。
目次
1.「DUO3.0」とは
1.1.「DUO3.0」とは
「DUO3.0」(鈴木陽一著、アイシーピー)は、平均12ワードの560英文の中に、大学受験やTOEICに必須の1600英単語+1000英熟語をちりばめた、圧縮例文方式の英単語熟語集です。
1.2.到達語彙レベル
「DUO3.0」の見出し語約2600英単語熟語を暗記すれば、大学入試では超難関大学レベル、TOEICでは600~700点レベル、英検準1級レベルになります。
1.3.「DUO3.0」を推奨する理由
(1)短い英文中で英単語熟語の意味を暗記すると、覚えやすく、忘れにくい:英単語熟語単体だと、暗記しにくく忘れやすいですが、フレーズや英文中で覚えたら、覚えやすく忘れにくい。
(2)圧縮例文方式なので効率がズバ抜けて良い:普通の英単語熟語集のように「1語彙1例文」だと2600英単語熟語につき2600例文を習得しないといけないので、効率が悪く、実質的には無理です。その点、「DUO3.0」なら、「1英文に4~5ワード」なので圧倒的に効率が良い。
(3)短文の中で覚えると英単語熟語の使い方を含めて暗記できる。
1.4.「DUO3.0」を「和訳+音読+リスニング」することの効果
(1)リーディング能力が上がる:以下に書く暗記法を使えば、560の短文を1週間で30回、復習も入れて2ヶ月で100回以上音読することになり、英単語熟語暗記ともあいまって、リーディング速度、英文理解力が格段に上がります。
その結果、大学受験やTOEIC、英検で、問題が速く解け、得点も上がります。
(2)リスニング能力が上がる:30回以上音読してスラスラ理解できるようになった英文を聴いたら、すぐに聴いて理解できるようになります。復習も含めて100回以上聴いたら、リスニング能力は飛躍的に高まります。
(3)英語力が上がる:英単語熟語力、リーディング能力、リスニング能力が上がることで、英語初級者(高1程度の英語力、TOEIC400~500点前後)から中級者(難関大学合格レベル、TOEIC600~700点前後)に飛躍できます。
1.5.前提となる英文法力・英単語力
(1)英文法力:「DUO3.0」の英文をスラスラ訳せるようにするには、高校英文法を一通り終えて、「総合英語(英文法参考書:Be・Forest・デュアルスコープ等)」の例文を問題なく訳せる必要があります。
高校英文法に不安のある方は、「DUO3.0」の前に、以下のような参考書・問題集で高校英文法を一通り習得することをオススメします。
「安河内の〈新〉英語をはじめからていねいに 1&2」(安河内哲也著)
「大学入試英文法ハイパートレーニング1&2」(安河内哲也著)
「大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】」(ナガセ)
「総合英語(英文法参考書:Be・Forest・デュアルスコープ等)」
(2)英単語力:「DUO3.0」の1つ1つの英文を見て、1~2単語しか知らないようなら、「DUO3.0」はまだ厳しいと言えます。
高校初級~中級英単語集(「システム英単語Basic」駿台、「英単語ターゲット1400」旺文社、など)を1冊暗記してから「DUO3.0」に入るのが良いでしょう。
【モチベーションが保てるのが良かった】
Nさん(30代社会人、アメリカ在住)
英単語暗記自宅セミナー受講
使用英単語集:「DUO3.0」
記憶した英単語数:800。
かかった日数・時間:28日、30時間。
海外赴任を機に英語の学び直しの必要があり、英単語の記憶をまず始めようと受講を決意。 Skypeでやりとりするので、海外にいても簡単に受講することができてよかった。
暗記は1日に200語を目標として、毎日1時間、時間を確保した。 音読での記憶法のため飽きずに進めることができ、80%〜90%は記憶することができた。
おおよそ週に一度、記憶方法の確認や記憶法の伝授もあり、新しい知識を得ることができる+しっかりやらなければというモチベーションを保つ為に非常に良い時間となった。
やっていての不明点も週一で確認でき、不明点をなくした上で対応することができた。(実際に不明点はそこまで多くなかったが)
単語の記憶は飽きやすい、つまらないと非常にモチベーションを保つのが難しいが、 飽きずに進められる(かつ、しっかり暗記できる)勉強法とモチベーションを保つレッスンが付いていたので、やり切ることができた。 今後も同様の暗記法で、頑張っていきたいと思う。
2.習得目標とそれに必要な勉強法
2.1.習得目標1:英文中の全ての英単語熟語の意味を即答できる
「英文中にある英単語熟語の意味を暗記する」(見出し語の複数の語義は最初は覚えない)のがこのページの第一目的なので、英文と英文中の英単語熟語の意味をスラスラ言えるようにします。
そのために、以下の2つの勉強法を実践します。
(1)「口頭和訳+音読」:以下のように1週間で「20回口頭和訳+30回音読」すると、英文中の英単語熟語の意味を即答できて、英文をスラスラ和訳・音読できるようになります。
【「英文をスラッシュ訳で1日3回口頭和訳する⇒スラッシュ訳を頭の中で言いながら1日5回音読する」×7日】
「スラッシュ訳」とは、3~5ワード前後の意味のまとまりで前から前から英文を訳す方法で、スラッシュ・リーディングとは、3~5ワード前後の意味のまとまりで前から前から英文を理解し読んでいく方法です。
スラッシュ・リーディングは英米人(英語ネイティブ)がしている方法で、速く読める正統な読み方です。
一方、日本人が普通中学・高校で教わる「返り読み(関係代名詞節を先に訳して前の名詞に掛けて訳すように、後ろの修飾語句節を先に訳していく方法)」は、「左⇒右⇒左⇒右」と読んでいくため、読むのが遅くなり、劣った方法と言えます。
英語速読したいなら、スラッシュ訳、スラッシュ・リーディングを習得すべきです。
(2)英単語熟語の暗記:英文を和訳したり音読するとき、日本語の意味を即答できない英単語熟語を以下のように毎回、暗記します。1週間で合計「5回×20回」ほど音読すれば全て即答できるようになります。
【「英単語熟語⇒日本語訳」×5回】
2.2.習得目標2:英文をスラスラ和訳でき、90%の理解度で音読できる
(1)「90%の理解度」とは:「英文としてはほぼ完全に理解できる状態」です。
「100%の理解度=日本語訳を読んだときの理解度」「60%の理解度=英文を読んで理解に時間がかかったり、理解できない部分が20%ほどある状態」などと考えます。
(2)勉強法:英文をスラッシュ訳でスラスラ和訳でき、90%の理解度でスラスラ音読できるようにするには、以下のように「口頭和訳+音読」を行います。
【「英文をスラッシュ訳で1日3回口頭和訳する⇒スラッシュ訳を頭の中で言いながら1日5回音読する」×7日】
90%の理解度で音読できるためには、「スラッシュ訳を頭の中ではっきり言う」ことが不可欠です。自分が読んでいる箇所の日本語訳を頭の中でスラスラ言えて初めて、英語が「ほぼ完全に理解」できます。
日本人は、最初は「英語を英語のまま理解する」ことはできないので、「英語を日本語で理解する」しかないのです。
2.3.習得目標3:聴いてスラスラ意味が分かる
聴いてスラスラ意味が分かるためには、音読と並行して、以下のように聴きます。音読して意味がスラスラ分かる状態であれば、聴いてすぐ意味が分かるようになります。
【「1日3回」×7日=21回聴く】
2.4.最終目標
「DUO3.0」学習の最終目標(理想)は以下になります。このページの暗記法で英単語熟語を暗記した後は、できればここまでやってみて下さい。英語力が格段に上がります。
(1)2600の見出し語(英単語熟語)の、英文に入っていない意味を全部暗記する:1つの語義を暗記した後は、見出し語の意味を全て暗記します。やはり1つの意味だけでは難関大学入試や仕事に使うには不足します。
(2)見出し語以外の派生語・英熟語を全部暗記する:大学入試ではやはりこれも必要になります。
(3)同義語・反義語を言えるようにする:見出し語を暗記していたら、同義語・反義語の7~8割は知っている単語なので、関連づけて暗記することは大学入試に非常に役立ちます。
(4)瞬間英作文できるようにする:瞬間英作文とは、「日本語訳から英文を瞬時に言えるようにすること&そのための暗記法」です。瞬間英作文できれば、英語力・英会話力・英作文力が飛躍的に上がります。
具体的な暗記法は以下の通り。詳しくは【「DUO3.0」の英文を70時間で暗記する方法】に書いています。
【英文を2回口頭和訳⇒5回前後音読⇒暗唱⇒瞬間英作文(日本語訳から英文を瞬時に言う)】
(5)英文を黙読・音読して「英語のまま理解」できるようにする:英文を理解しながら100~200回以上音読すると、どこかの時点で、「英語を英語のまま理解できる=英語脳ができる」ようになります。そういう英文を増やしていくと、どんどん英語のまま読めるようになり、速読できるようになります。
(6)英文を聴いて「英語のまま理解」できるようにする:理解しながらの音読とリスニングを各100回以上すると、どこかの時点で、「英語を英語のまま聴ける」ようになります。そういう英文を増やしていくと、どんどん英語のまま聴けるようになり、リスニングが楽になります。
【音読で英単語を覚えられてビックリ】
Tさん(高校1年生、大阪府)
中学3年生の時に、子どもの英語の成績が思うように伸びず悩んでいた所、英単語を音読で覚えると教えてもらいましたが、半信半疑でした。今まで書いて覚えていたので、音読だけで覚えられるのか、また、書けるようになるのかと疑っていました。
音読が嫌いでやってこなかった事もあり、違和感だらけでなかなか取り組めなかったようです。実際にやってみても、初めはなかなか音読もできず、時間ばかりが過ぎて行きました。ようやくすらすら言えるようになったと思ったら、不思議な事に単語も覚えてたので、ビックリしました。
本人も驚いてるようです。小テストはいつも高得点をとってるようです。自ら勉強するようになり、驚いております。ありがとうございます。
しばらくして模試での成績でどれくらいの成果が出るか楽しみです。
3.暗記を楽にする戦略
3.1.一週間で暗記できる量を決め、10周音読して暗記する
560英文全体を一気に1周、2周と進めようとする人がいますが、なかなか覚えられないので挫折の元です。よって、1週間で80英文を暗記する、などと分割して進めていくのが賢明です。
1週間で暗記する分量は、個々の英語力・英文法力・語彙力・勉強時間で決めます。決めた量を1週間で暗記できなければ、翌週以後、分量を減らし、余裕があれば増やします。
高校英文法と高校中級英単語を習得し、やる気も時間もある場合は毎週60~100英文、そうでない場合は毎週30~40英文などから始めるのが良いでしょう。
3.2.英文を理解する作業は分散して、毎日10英文など地道に続ける
この暗記法の最大の壁は「英文を理解する1周目」です。1周目は理解するのに時間とストレスがかかり、それゆえ、挫折率が高まります。
英文を理解するには、1英文1~2分前後、辞書を引くなどすれば3~4分かかることもあります。これを連続で1日20~50英文など進めれば、相当なストレスがかかりますが、一度に5つくらいなら、スムーズに進められます。よって、「1回10分で5つ×1日3回」など、こまめに進めます。
例えば、起床後5つ、通学・通勤電車中往復2回×5英文、勉強の合間や昼休みに2英文×3セットなど、分散すれば、どんどん進められます。
音読する作業と別に、毎日15英文進めれば、560英文を37日前後で終わります。
創賢塾のホームページに書かれた勉強法をいち早く習得したい高校生のために【英単語帳1冊を全部暗記する3ヶ月自宅集中セミナー】【5教科のテスト勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】【長期勉強法コース】を開講しています。【高校生用:講座・セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。
4.「DUO3.0」暗記法1:1周目の英文の理解
4.1.毎週80英文暗記していく
以下の勉強法は、高校英文法問題集を1冊習得して、英文法がほぼ問題ないレベルで、「DUO3.0」の英単語熟語のうち、3割前後を知っていて、「DUO3.0」暗記に毎週6時間(平日40分、土日合計3時間)を割ける方を想定して書いていきます。
この場合、毎週80英文前後暗記できます(7週間で560英文を全部の英単語熟語を暗記)。
毎週100英文でも30英文でも基本的に暗記法は変わりませんが、英単語熟語暗記は基本的に一気に暗記するのがコツです。半年で暗記、などと悠長にやっていると、進める一方でどんどん忘れ、挫折する可能性が高まるからです。
4.2.「英文の理解」と「英文の習得」を2トラックで進める
以下では、「英文の理解(1周目)」と「英文の習得(音読)」を2トラックで別々に進めていきます。
「英文の理解」はこまぎれの時間を使って毎日10~30英文、「英文の習得」は「毎週80英文を10周で暗記×7週間」などです。
4.3.英文を理解する1周目
【「DUO3.0」:560英文を理解する】
【1周目:3回口頭和訳⇒5回音読⇒次の英文へ⇒毎日15英文で37日で終わり】
(1)英文を訳す
最初は自力で訳し(10~20秒程度)、すぐに英文と英単語熟語の日本語訳を見て意味を確認します。日本語訳を見ても分からない英単語熟語・文法があれば、辞書や英文法参考書で調べ、意味を冊子にメモします。
分からなかった英単語熟語・文法箇所に全部☆印や丸で囲むなど、印を付けます。
(2)日本語訳を3回音読していったん暗記する
日本語訳を暗記したら、訳すのがスムーズにできるので、暗記します。
(3)意味を知らなかった英単語熟語の日本語訳を音読で暗記する
英文の中の、意味を知らない英単語熟語を【「英単語熟語⇒日本語訳」×5回音読】していったん即答できるようにします。
以後も、口頭和訳・音読時に意味を即答できない英単語熟語は、毎回同様に暗記します。
(4)英文を見て3回スラッシュ訳で和訳し、いったんスラスラ和訳できるようにする
1つの例文の中に2~3文あって、意味を知らない英単語熟語が3つ以上ある場合は、1文ごとに3回和訳します。その方が短時間で和訳できるようになるからです。
(5)英文の意味を理解しながら5回音読する
意味をきちんと理解するには音読(あるいは黙読)しながら「スラッシュ訳の日本語訳を頭の中ではっきり言う」ことが不可欠です。これで、前から前からはっきり理解しながら音読できるようになります。
このように音読を80~100回以上続けると、「英語を英語のまま理解できる」ようになります。
(6)英文の理解の1周目を最後までどんどん進める
以上のように1英文1.5分ほどでどんどん進め、最後まで行きます。「英文の理解」を80番目まで終えたら、1~80番の「英文の習得」の2周目以降に入ります。
4.4.最初は「英文中で使われている一語義」しか覚えない
「英単語熟語⇒日本語訳」を音読で暗記するときは、最初は基本的に「英文中で使われている一語義」しか覚えません。
挫折を防ぎ、全体を早く終わらせるためです。一語義を完全に覚えたら、2つ目、3つ目の意味を覚えていきます。
4.5.最小限の語義しか見ない
「DUO3.0」には、見出し語の意味、同義語や派生語が膨大に書かれており、それをいちいち見ていったら時間がかかりますから、最初は必要最小限の部分(意味を知らなかった英単語熟語の日本語訳など)しか見ません。
3~10周する中で、少しずつ読んでいきます。
5.「DUO3.0」暗記法2:音読暗記法
5.1.英文を音読して英単語熟語を暗記する
【「DUO3.0」音読暗記法】
【2~10周目:「3回口頭和訳+5回音読」×7日で10周】+【「英単語熟語⇒日本語訳」×5回音読】
(1)【第1セット80英文の2~10周目】暗記内容:2周目以降、以下のように暗記していきます。
①口頭和訳:スラスラ和訳できるまで「英文を1~3回スラッシュ訳で口頭和訳」します。1回でスラスラ訳せる英文は1回で、そうでない英文は2~3回和訳します。
②英単語熟語の暗記:意味を即答できない英単語熟語について【「英単語熟語⇒日本語訳」×5回音読】していったん暗記します。これは音読中に意味がすぐ思い浮かばない英単語熟語でも適宜行います。
③音読:スラッシュ訳の日本語訳を頭の中で思い浮かべながら、1~5回音読します。回数は目安で、だんだん減らしていきます。1回目でスラスラ意味が分かるなら1回、5回かかるなら5回などです。
7~10周目あたりには、1英文につき「口頭和訳0~1回+音読1~3回」になります。
(2)5周目に英単語熟語テスト:【見出し語の英単語熟語を見て⇒日本語訳を言う】
5周目を過ぎて、英文中の英単語熟語の意味をほぼ即答できるようになったら、英単語熟語の意味を個別に言えるか上記のようにテストします。
即答できない英単語熟語に印を付け、以下のように暗記します。これは音読とは別途、全部即答できるようになるまで行います。
【「見出し語⇒日本語訳」×3回×1日3周×4日】
(3)覚えにくい英単語熟語を単語帳にまとめる:5~7周でほとんどの英単語熟語は暗記できると思いますが、覚えにくい英単語熟語はどうしても出てきます。最後まで残った暗記しにくい英単語熟語や意味や綴りが似た単語を英単語帳にまとめると、暗記しやすく、復習時にもそれを主に暗記したらよいので、便利です。
(4)1週間に10周する:80英文を1周目は2時間、2周目は1時間など、最初は時間がかかりますが、後半になると、20分程度で1周できるようになります。そうなったら1日2~3周し、1週間に10周前後して、英文を90%の理解度でスラスラ音読でき、英単語熟語を即答できるようにします。
(5)暗記したら、第2セット81~160英文に進む:「80英文中の英単語熟語の意味を全て即答できる」「英文をスラッシュ訳でスラスラ和訳でき、90%の理解度でスラスラ音読できる」ようになったら、次の80英文に進みます。
(6)第2セット以後:同じ方法で暗記していきます。7週間で560英文の英単語熟語の意味を全部暗記します。
(7)長期記憶に入れるため、2ヶ月以上復習する:毎週80英文を新規で暗記しながら、前の部分の復習も週2回行います。
【復習:1セット分80英文の復習毎週15分×2回×2か月】
復習内容は、【90%の理解度でスラスラ音読できるまで1~5回音読】+【「英単語熟語⇒日本語訳」×5回音読】。
5.2.長期記憶に入れるため、2ヶ月以上復習する
毎週80英文を新規で暗記しながら、前の部分の復習も週2回行います。例えば第5週の復習時間は以下のようになります。
【復習:1セット分80英文の復習毎週15分×2回×4セット≒2時間】
実際には、毎週復習していたら復習時間はもっと少なくなります(1~1.5時間前後)。
いったん英単語熟語の意味をスラスラ言えて、意味を理解しながら音読できても、復習しなければ必ず忘れていきますから、必ず2ヶ月以上復習して長期記憶に入れます。
5.3.必要な復習時間は必ず確保する
「DUO3.0」の暗記を進めていくと、どんどん復習量が増えます。そうすると、勉強時間を増やすか、新規の暗記量を減らすか、復習時間を減らすしかありません。
復習は、「英文中の英単語熟語の意味を即答できる」「英文の和訳をスラスラ言える」「意味を理解しながらスラスラ音読できる」状態を維持できる時間を取らなければなりません。忘れていったら、いつ全部暗記できるか分からなくなるからです。
よって、勉強時間を増やせない場合は、新規の暗記量を減らします。
また、復習が追いつかなくなって、即答・スラスラ状態が維持できなくなったら、いったん先に進むのを中断して、1~2週間、復習に集中するのもアリです。
とにかく、徹底して復習を行い、暗記した部分を忘れないようにします。そうすればいずれ必ず全部暗記できます。
5.4.暗記時間と周回数の目安
(1)80英文の暗記にかかる時間の目安=合計約6時間:1周目は約2時間、2周目は約1時間、3周目は約40分、4周目は約30分、5周目は約25分、10周まで合計週約6時間。
平日40分、土日合計3時間で暗記できます。
(2)周回数の目安=1週間で10周:「全英単語熟語の日本語訳を即答できる」+「90%の理解度でスラスラ音読できる」まで、10周前後します。
何周で完全暗記できるかは個人差があります。普通の記憶力の方で7~10周前後ですが、完全に即答できるまで、10周でも15周でも20周でもします。
5.5.全560英文を音読し習得するのにかかる時間の目安
全560英文の英単語熟語を即答できるまでにかかる時間の目安は、新規約42時間+復習約14時間=約56時間です(現状の英単語熟語力・英語力によります)。
【偏差値35から中央大学合格】
Tさん(25歳、社会人、入塾時偏差値35、千葉県、中央大学国際情報学部[偏差値61]合格)
1月までお世話になっておりましたTです。無事、第一志望の東京経済大学(河合塾偏差値53)に合格できました。直前に「DUO3.0」が終わって、何とかなりました。
標準レベルの大学とはいえ、高卒時には大学受験をせず、去年まで7年以上のブランクがあって、偏差値35だった私からすれば上出来と言えます。
1年前のままでは、英語も国語も、実力も解く速度も足りず、どうにもならなかったと思います。教えていただいた英語の暗記法(クイック・レスポンス法、瞬間英作文)・習得法(英語長文音読法、英文解釈書の習得法)・復習法、現代文の習得法(キーワードとキーセンテンスの付け方、選択肢問題の解き方、10分音読)のおかげで時間に余裕をもって解くことが出来るようになりました。
今後も資格などの勉強に活かしていきたいと思います。1年間どうもありがとうございました。
P.S.中央大学にも合格しました。
実は、万が一急に英語が伸びた時のために、現代文と英語の2科目で受けることのできる、中央大学国際経営学部(偏差値60)と国際情報学部(偏差値61)を受験していたのですが、昨日今日とメールが届いてきて、どちらも追加合格したことが分かりました。
すっかり東京経済大学に通う気でいたので自分でも驚いていますが、本当に嬉しいです。諦めずに万が一に懸けて良かったです。 終わってみれば、滑り止めに受けた拓殖大学、本命の東京経済大学、挑戦した中央大学、全てに合格し、大満足の結果でした。
大学は中央大学国際情報学部にしようと思います。法律とITを両方学べるようで、どちらにも興味があった私には理想の学部です。
大袈裟な言い方かもしれませんが、人生がかなり変わったと思います。家族もとても喜んでくれました。本当に先生のおかげです。気を抜かずに勉強と、しっかり通うための体力作りを頑張りたいと思います。
最後に、追加合格ということで参考になるか分かりませんが、やった教材を書きます。
□英語:「百式英単語」太字は完璧、「入門英文解釈の技術70」口頭和訳、リスニング、シャドーイングを全てスラスラ、「Evergreen総合英語」の傍用例文集の例文475を瞬間英作文スラスラ、「DUO3.0」例文に含まれる単熟語をクイックレスポンス法で9割暗記、その後例文を口頭和訳(スラスラ度70%くらい)。文法問題集や、長文はやれませんでした。
□現代文:授業で「読みテクトレーニング」20までと、「出口実況中継1~3」、「出口実況中継センター」3問目まで。スタディサプリの高3スタンダードを24題のうち20まで。どれも復習はしていませんでしたが、問題の音読はそれぞれ3~5回くらいやっていました。体感的には、それだけでも読むスピードがけっこう上がりました。「生きる漢字・語彙力」の最初の200、「生きる現代文読解語」の中の基本重要語200、赤本を一年分。
6.「DUO3.0」暗記法3:リスニング
6.1.英語音声
「DUO3.0」の音声は2種類ありますが、ここでは「復習用CD(英文のみを読み上げる音声)」を使用します。
「復習用CD」は560英文全部が独立して収録されていません(セクションごとに1つのファイルに収録)。下記のリスニングをするとき、80英文でちょうど区切れていませんし、1つの英文を連続再生できませんが、それは仕方ないので、次善の方法を書いていきます。
6.2.「DUO3.0」のリスニング
【「DUO3.0」を聴いて理解する】
【60英文の音声を「1日3回」(約25分)×7日=21回】⇒【翌週以後も2ヶ月間「1日3回(約25分)×週2回×8週間=48回」聴く】
(1)意味を理解して聴く
ただ聴いても意味がありません。必ず「意味を理解しながら」聴きます。つまり、聴きながら、スラッシュ訳の日本語訳を頭の中で言い、英文の意味も理解します。
意味が少しでも理解できなければ、冊子で意味を確認します。また、時々冊子を見ながらリスニングすれば理解が進みます。
(2)1音声を3連続で聴く
1セット80英文を聴くとき、各1回で次々に聴いても、意味が理解できない英文が結構あるでしょう。
よって、1つの音声ファイルを2回コピーして、「セクション1⇒セクション1⇒セクション1⇒セクション2⇒セクション2⇒セクション2⇒セクション3⇒セクション3⇒……」のように3回連続して聴くことをオススメします。そうすると、早く理解できるようになります。
(3)空き時間に聴く
上記のように3連続で聴くと、80英文で約25分なので、空き時間に毎日1回25分聴いて、【80英文の音声を「1日3回」(約25分)×7日=21回】ほど聴きます。勉強の合間、通学中などに聴きます。
次週以降も、前の部分を【1セット25分×週2回×2ヶ月以上】聴きます。
(4)「リスニング+シャドーイング」を行う
リスニングとは「聴いて意味を理解するトレーニング」で、シャドーイングとは「聴きながら、0.1秒ほど遅れて聴いたまま完全コピーして発音するトレーニング」です。
両方やることで、発音・聴き取りの両方が上手になります。
シャドーイングをするときは、発音・強勢・抑揚・間の取り方など全てを完全コピーするように努めます。
6.3.「音読+リスニング」で100回以上を目指す
全英文を100回以上「音読+リスニング」することを目指します。
例えば、初週に「1日5回音読×7日=35回音読」+「21回リスニング」で約56回。以後、毎週「6回音読+6回リスニング」×8週間=96回で、合計152回「音読+リスニング」になります。
このくらいやると、だんだん英語のまま読め、聴けるようになります(いわゆる英語脳ができる)。
6.4.リスニング上級編:2倍速で聴く
聴いてスラスラ理解できるようになったら2倍速で聴けるようにすると、リスニングが飛躍的に上達します。
今は無料の速聴アプリも多数ありますから、ぜひ2~3倍速で聴いてみてください。
1倍速で聴けるようになれば、1.3倍速ならすぐに理解できます。そこから、【1倍速⇒1.3倍速⇒1.5倍速⇒1.7倍速⇒1.9倍速⇒2倍速⇒2.2⇒……】と速く聴けるようにすれば、TOEIC・英検や共通テストリスニングの音声を聴いて理解するのが素晴らしく楽になります。
また、速聴できるようになれば、速読もできるようになります。
7.「DUO3.0」のあとは
「DUO3.0」の英文中の2600英単語熟語の意味を即答できるようにしたら、次は、「DUO3.0」の英文を瞬間英作文できる(日本語訳から英文を瞬時に言える)ようにしたり、見出し語の語義を2つ以上暗記したり、もしくは次の英単語熟語集に進めば良いと思います。
「DUO3.0」の英文を瞬間英作文で暗記する方法については【「DUO3.0」を70時間で記憶する方法】に書いています。
「DUO3.0」の次の英単語熟語集は、大学受験生なら以下のような英熟語集(超難関大対策には英熟語は「DUO3.0」だと少し不足)、語源英単語集、上級英単語集がおススメです。
英単語熟語は無数にあり、勉強しないと忘れてしまうため、入試当日まで暗記し続ける必要があります。
「英熟語ターゲット1000」(旺文社)
「システム英熟語」(駿台)
「速読英熟語」「解体英熟語」(Z会)
「英熟語Always1001」(河合塾)
「ALL IN ONE」(高山英士著、Linkage Club)
「鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁」(角川)
「システム英単語 Premium(語源編)」(駿台)
「話題別英単語リンガメタリカ」(Z会)
「速読英単語2上級編」(Z会)
大人の方は、目的に応じて、英単語熟語集を選びます。例えばTOEICなら以下のような英単語熟語集がおススメです。
「金のフレーズ」「金のセンテンス」(TEX加藤著、朝日)
「新TOEIC TEST英単語・熟語高速マスター」(高山英士著、Linkage Club)
「システム英単語TOEICテスト」(駿台)
「TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 GLOBAL 900」(Z会)
「TOEIC Test 900点突破必須英単語」(ベレ出版)
8.終わりに
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
このページを読んでも挫折しそうな人、挫折した人は、ぜひ創賢塾にご連絡ください。一人では完走できなくても、伴走者(創賢塾)がいれば数カ月で2600英単語熟語を暗記できます。
英単語熟語暗記は、ほとんどの人が1冊を最後まで暗記できずに挫折します。あなたが今まで挫折してきたなら、やり方を変える必要があります。
その1つが、「暗記法を教えてくれる伴走者と一緒に走ること」です。創賢塾はあなたの伴走者として走る用意ができています。
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