本気で志望校合格を考えている大学受験生にとって、夏休み以降の最も重要な問題集は過去問です。
このページでは過去問の「自由英作文」を書けるようにする方法について詳しく書いていきます。
自由英作文問題には以下の2つの形式があります。
(1)条件付き自由英作文:図表・グラフ・英文等から読み取ったことを書く英作文。
(2)自由英作文:英文を読んで、もしくはあるテーマについて「あなたの意見を書きなさい」という形式の英作文。
対策法はほぼ同じなので、このページでは、基本的にこの2つを区別せずに書いていきます。
【英語過去問のすべて】
第1章 過去問が重要な理由と解き方
第2章 過去問の習得すべき内容・知識の暗記法・リスニング習得法
第3章 英語長文の習得法・長期記憶に入れる復習法
第4章 和文英訳を書けるようにする方法
第5章 自由英作文を書けるようにする方法
第6章 要約を書けるようにする方法
目次
1.過去問の自由英作文で合格点が取れるようにする全プロセス
志望校に自由英作文があって勉強する必要があるとき、過去問や問題集を使って、自由英作文を「ただ書いて自己添削する(添削を受ける)」だけをしていても合格はおぼつきません。
それよりずっと容易に、しかも短期間で、合格点が取れるようにする勉強法があります。
このページにそれは書いていますので、ぜひ読んで取り入れてみてください。
【過去問の自由英作文で合格点が取れるようにする全プロセス】
(1)自由英作文の問題を10問用意する:過去問や、過去問に似た問題から10問選び、書いていきます。
(2)自力で英作文を書く:まずは自力で書いてみます。書けないかもしれませんが、自分が「30分考えても何も書けない」ことを理解するだけでも意味がありますので、とにかく書けるだけ書いてみて下さい。
(3)自己添削する:模範解答を見、また、分からなかった英単語熟語・文法などを辞書・英文法参考書などで調べて添削します。
ここからが本番です。
(4)換骨奪胎法で「10年分×5回」書く:換骨奪胎法とは、模範解答の英文、文章構造をそのまま使い、「20%ほどを自力で書く⇒40%⇒60%⇒80%⇒100%自力で書く×3回」のようにして1年分を5~8回前後書き、それを「過去問5年分⇒10年分⇒20年分」と書いていく方法です。
模範解答を参考にするので、書く敷居が下がり、時間がかからないため多数書くことができ、模範解答の文章構造・内容を習得でき、それを自分の英作文に使えるようになります。
「1年分×5回」⇒「次の年度を5回」のように書いていきます。週2つで1ヶ月10英文(2年分)書けます。
(5)自己添削する:辞書等で調べて毎回自己添削します。
(6)課題英語長文を30回音読する:英文を読んで自由英作文を書く問題形式の場合、英文理解が非常に重要ですから、英文を以下のように「和訳+音読」して英文をスラスラ読めるようにします。
【「3回口頭和訳+5回音読」×7日】
(7)模範解答を10年分以上暗記する:模範解答を暗記することで、自由英作文の書き方・文章構成法・ディスコースマーカーの使い方などが分かってきます。以下のように音読すれば、約100ワードの英文の場合、「1日約7分×10日」で暗記できます。
【1日10回音読×10日音読】
(8)模範解答の文章構造を5年分以上分析する:「文章構造の分析」とは、模範解答の英文に「ここは問題提起・意見・理由・説明(理由を詳しく説明する)・具体例・体験談・引用・対比・譲歩(反対意見とそれへの反論)・結論を書いてある」などと書き込み、模範解答の英文の文章構造・論理展開を把握することです。
これを5~10年分行うと、どういう文章構造で書けばよいのかが分かってきます。
(9)「論理的な読み方の問題集」で英語の論理的文章構成法・ディスコースマーカーを習得する:英語の論理的文章(評論文・説明文)には「書き方の規則=論理的な文章構成法」があります。
それを以下のような「論理的な読み方の問題集」や自由英作文問題集の文章構成法の解説で習得すると、上記の「文章構成法の分析」もやりやすく、理解が深まります。
「ディスコースマーカー英文読解」(Z会)
「ディスコースマーカー」とは、英語の論理的文章で使われる、その後の話の流れの方向性の目印となる接続語のことです。
現代文で「しかし、だが(逆接)」「つまり、このように(結論を示す)」などの接続語が重要なように、英語でも「but,however (しかし)」「in conclusion(結論として)、after all, in the end (結局)」などのディスコースマーカーが重要な役割を果たします。
(10)週1回添削を受ける:換骨奪胎法で20~30英文書いて、まともな自由英作文が書けるようになったら、100%自力の自由英作文を、学校や塾の先生に添削してもらいましょう。
夏休み以降、週1回などと決めて提出すると、定期的に書く習慣ができるので、オススメです。
(11)過去問まとめ帳を書く:過去問の自由英作文を書くたびに、ルーズリーフに以下のように問題傾向・不足点・対策を書きます。
これを書くことで、自分が合格点を取るために今後何をしたらよいかが分かってきます。
【東大文1・19年傾向・現状|60~80字の自由英作文、課題:祝日の設定、内容は思いつくが英単語が思いつかなかった、文法・語法も少し怪しい】
(12)英作文の基礎力を身に付ける:以上は自由英作文に特化した勉強法ですが、そもそも、「思ったことを英文として書けない受験生」、つまり、英作文の基礎ができていない受験生は、自由英作文の前に、もしくは平行して、「例文暗記(中学英文法300例文+高校英文法500例文以上)」と「和文英訳問題集1冊」を勉強する必要があります。
以上、概略を書きましたが、詳しくは以下で書いていきます。
2.過去問の自由英作文習得法(詳細版)
2.1.過去問の自由英作文の問題を10問用意する
志望大学・学部の過去問から、最新の過去問と問題形式・長さなどが似ている問題を10問ほど選びます。志望学部が2つ以上ある場合は、「5問×2学部」「4問×3学部」など、合わせて10問前後にします。
志望大学・学部の過去問だけで10問そろわない場合は、他の大学・学部、自由英作文問題集から似た問題を選んでも構いません。
2.2.自力で回答を書く
初回は自力で、志望校の試験時間と同じくらいの時間で、とにかく書きます。書けないのは当たり前なので、あまり悩まず書けるだけ書きます。メモ書き程度でも構いません。
書きたい内容が書けない場合、辞書や英文法参考書を引いて構いません。とにかく書いて、自分に何が不足しているかを自覚します。
2.3.自己添削
書いたら、模範解答や解説を読み、自分の回答を添削します(あるいは教師などに添削してもらいます)。このとき、英単語熟語・語法・英文法等で分からない点があったら辞書や英文法参考書で調べます。
ただ、調べても、模範解答と、内容・文章構成など全然違うでしょうから、内容・文章構成については自己添削しづらいと思いますから、できる範囲で構いません。
ここまでは自由英作文を勉強している人は普通にやっていることでしょうし、おそらく、このくらいしかやっていないでしょう。
しかし、ここからが本番です。以下の換骨奪胎法を取り入れれば、時間的にも精神的にもずっと楽に、自由英作文が書けるようになります。
お試しあれ。
2.4.換骨奪胎法
換骨奪胎法とは、模範解答の英文、文章構造をそのまま使い、「20%ほどを自力で書く⇒40%⇒60%⇒80%⇒100%自力で書く」のようにして1年分を5回前後書き、それを「過去問5年分⇒10年分⇒20年分」と書いていく創賢塾オリジナルの勉強法です。
「換骨奪胎(カンコツダッタイ)」とは、「上手な人の文章の構成・発想などを借用し、自分の発想を加えて書く」という意味です。それを自由英作文で応用します。
【換骨奪胎法:模範解答のような自由英作文をスラスラ書けるようにする勉強法】
(1)換骨奪胎法:模範解答の論理構造を使って、約20%を換えて書く
①課題と模範解答を読む:課題(課題英文・絵・グラフ・設問等)を良く読んで理解します。そして、模範解答を3回ほど読んで内容を理解します。
②20%を換えて書く:模範解答の英文・文章構成(型、論理構造)をそのまま使い、内容の一部(15~20%くらい:100英単語あったら15~20英単語)について、英単語熟語・接続語(ディスコースマーカー)を換えたり、意見・理由・体験・具体例を自分なりに少し換えて書きます。
③自力で書く:「自力で書く」とは、見ながら書き写すことはせず、模範解答を読んで、理解し、暗記し、そして見ないで自力で書くという意味です。
書き写すと自分の英作文力のトレーニングにならないからです。何度見てもかまいませんが、書くときは見ないで自力で書きます。
④辞書等を引いて良い:書きたい英単語熟語・文法が思いつかない場合、辞書・英文法参考書を引いても構いません。何も書かないよりマシだからです。
(2)最終チェック(校正)
最後に、1~2回自分の英作文を読んで、内容や字数が設問の要求に合っているか、文法的に正しい英語になっているか、論理の流れは妥当か、英単語の綴りは合っているか、などをチェックします。
(3)添削し、清書する
書いた後、模範解答を見て自己添削します。このとき、必要に応じて辞書や文法参考書を引いて英単語熟語の使い方、文法的に正しいかを確かめます。あるいは他の人に添削してもらいます。
そして、直した文章を、清書します。清書することで、添削内容が記憶され、次に生かされます。
直した箇所が少なかったり、時間がなければ清書はカットして構いません。
(4)より多くの部分を自力で書く
翌日、あるいは数日後、模範解答の、更に多くの部分(40%⇒60%⇒80%など)を自分の英単語熟語・接続語、体験・考えに換えて書いていきます。
そして添削し、添削した文章を清書します。
書く内容は毎回少しずつ変えます。変えないと発想力・英作文力が身に付かないからです。
(5)100%自力で書く
最後に100%自力で書きます。ここまでたくさん書いているので、100%自力で書いても、最初よりは格段に書けるようになっているはずです。
そして添削し、添削した文章を清書します。
100%自力の自由英作文はできれば学校や塾の先生などに添削してもらいます。
1課題あたり全部で5~8回前後書きます。「20%⇒40%⇒60%⇒80%⇒100%、合計5回」などです。
(6)1課題を5~8回書いたら、次の課題に移る
5回が目安です。うまく書けなければ8~10回書けば良いし、慣れてくれば、過去問の年数を大量に解くために3~6回でも構いません。
同じ課題で連続して書くと、書く時間が少なくて済むため、大量に書くことができます。また、その課題文やグラフに対する読み方、その課題の自由英作文の書き方が身に付いていきます。
2.5.まず30回を目指す
最初は自由英作文を30回書くことを目指します。今までの人生で自由英作文を5つも書いたことはないでしょうから、30回書くだけで経験値が全く変わります。
そして【30回⇒50回⇒80回】と増やしていきます。
例えば、自由英作文がある国公立大学を1つ受けるとして、【過去問×5年分×6回=30回】など書きます。
書く量としては、【2週間で5回⇒1ヶ月10回⇒8ヶ月で80回】【毎週4回⇒1ヶ月16回⇒5ヶ月80回】などです。
ここまで大量に書くと、自由英作文力は飛躍的に上がります。
創賢塾のホームページに書かれた勉強法をいち早く習得したい高校生のために【英語の成績を飛躍させる勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】【5教科の受験勉強法を習得する3ヶ月自宅集中セミナー】【長期勉強法コース】を開講しています。【高校生用:講座・セミナー一覧】はこちら。関心ある方はご参照ください。
2.6.換骨奪胎法の利点
(1)英文構成法が身に付く
模範解答を「まね」て【「5年分⇒10年分⇒20年分」×5回】など書くことで、模範解答の英文構成を吸収し、最終的にはその型で書けるようになります。
(2)書く内容を自力で発想しなくて良いので大量に書ける
自由英作文で難しいのは、「どういう文章構成で書けばよいか(最初に何を書き、次に何を書き、最後に何を書くか)が分からない」、そして「どういう内容を書けばいいか」、ということです。
この方法を使えば、その2つを同時にカバーし、自由英作文を書くハードルを低くし、大量に書くことができます。
毎日1つ書くことも可能です。1回平均30分前後で書けるでしょうから。大量に書くことで、とにかく書けるようになります。
(3)少しずつ自力で書くので、発想力も鍛えられる
自力の割合を「20%⇒40%⇒60%」と増やすことで、少しずつ自力で発想し書けるようになります。
他人の発想を拝借することで、発想の敷居も低くなり、大量に書けます。
(4)自由英作文問題集の書き方・文章構成法の解説が理解・吸収できるようになる
自由英作文問題集には、英文の書き方や英語の文章構成法が詳しく解説されていますが、ただ、今まで自由英作文をほとんど書いてこなかったほとんどの高校生にとって、それを読んでも吸収することが多すぎて消化しきれません。
よって、まずはこうして「まね」て、ある程度書けるようになってから、問題集の記述を見ると、吸収すべき箇所が少なくなり、意味や重要性が理解しやすくなり、吸収できるようになります。
2.7.課題英語長文を30回音読する:【「3回口頭和訳+5回音読」×7日】
英語長文を読んで自由英作文を書く形式の場合、当然、その課題英文の読解が非常に重要です。課題英文の主張・主旨・論理の流れ・キーワードとキーセンテンスなどを適切に把握できていなかったら、自由英作文もピント外れなものになるでしょう。
自由英作文を出す大学・学部の課題英文には、その学部の傾向(分野・長さ・難易度等)が必ずあります。よって、過去問の課題英文を以下のように音読し習得します。
【「3回口頭和訳+5回音読」×7日】
回数は目安で、1週間で「スラスラ口頭和訳できるまで」「90%の理解度で分速150ワードでスラスラ音読・黙読できるまで」です。音読法についてはこちらに詳しく書いています。
2.8.模範解答を暗記する:「1日10回音読×10日音読」
自由英作文を書いたことのない人は、どういう回答(英文構造・単語や接続語の使い方等)が正解か分からないので、書き方に悩むでしょう。
そこで、模範解答の英文を10,20,30英文と暗記していくと、どういう英文が正解か身をもって分かり、書き方に自信が持てます。
よって以下のように10日で1つ暗記していきます。これにかかる時間は、100ワードの模範解答で「約7分×10日」です。やる気があるなら2~3英文でももちろん構いません。
【過去問5年分以上の模範解答を「1日10回音読(約7分)×10日音読」で暗記】
暗記すると、換骨奪胎法もやりやすくなります。
模範解答をいったん暗記しても復習しなかったら忘れるので、いったん即答できるようにし、翌週から以下のように復習します。2ヶ月復習すると、ほぼ長期記憶に入ります。
【復習:1年分×10分音読×週2回×2ヶ月以上】
2.9.模範解答の文章構造を5年分以上分析する
自由英作文は、英文が100ワード以上になると、どういう文章構造で書くかが問題になります。そこで、以下の分析を行うと、文章構成法が分かってきます。
「文章構造の分析」とは、模範解答の英文に「ここは問題提起・意見・理由・説明(理由を詳しく説明する)・具体例・体験談・引用・対比・譲歩(反対意見とそれへの反論)・科学的データ・結論を書いてある」などと書き込み、模範解答の英文の文章構造・論理展開を把握することです。
これを5~10年分行うと、どういう文章構造で書けばよいのかが分かってきます。
その上で、自由英作文問題集の書き方の解説を3~5回読むと、普遍的な書き方が習得できます。
2.10.「論理的な読み方の問題集」で英語の論理的文章構成法を習得する
英語の評論文・説明文には論理的な文章構成法があります。それを以下のような「論理的な読み方の問題集」や自由英作文問題集の文章構成法の解説で習得すると、上記の「文章構成法の分析」もやりやすく、理解が深まります。
「ディスコースマーカー英文読解」(Z会)
「横山雅彦の英語長文がロジカルに読める本」シリーズ(中経出版)
「英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー」シリーズ(河合塾)
これは3年の夏休み頃から取り組みたいところです。ただし、(河合塾)偏差値65以下の場合、この手の問題集に取り組むにはまだ実力不足なので、先に、英単語熟語・英文法問題集・英語長文などで基礎を身に付ける必要があります。
2.11.週1回添削を受ける
和文英訳と同様、添削を受けたら上達が速いです。
3年4~9月以降、週1つ、100%自力の自由英作文を、定期的に学校や塾の先生に添削してもらいましょう。
2.12.【過去問まとめ帳】を書く
過去問の自由英作文を書くたびに、ルーズリーフに以下のように傾向・不足点・対策を書きます。これを書くことで、自分が合格点を取るために今後何をしたらよいかが分かってきます。
(1)問題の傾向分析:問題の傾向、例えば、問題は日本語か英語か、問題の字数・ジャンル・形式、英作文の字数、難易度等。
(2)不足点:自分に何が不足しているか-文章構成法か、語彙力か、文法例文が思いつかないか、発想力か、知識か。
(3)対策法:不足点について、自分が思いつく限りの対策法。
例えば、以下の通り。
【東大文1 19年傾向・現状|60~80字の自由英作文、祝日の設定、内容は思いつくが英単語が思いつかなかった、文法・語法も少し怪しい】
【 〃 〃 不足点と対策|英単語力⇒単語帳の暗記(日本語⇒英語も暗記する)、綴りも暗記、語法⇒英文法問題集の語法を暗記、文法例文⇒総合英語の例文暗記、過去問・自由英作文を週1つ書く】
2.13.英作文の基礎力
換骨奪胎法は英作文の基礎力のある人がやれば多大な効果があります。しかし、例えば中学レベルの英作文も書けない人(偏差値60以下の高校生はたいてい書けません)は、過去問の前にやるべきことがあります。
それは「例文暗記」と「和文英訳問題集1冊の習得」です。それは【過去問の和文英訳を書けるようにする方法】に書いていますので、英作文がそもそも苦手、という高校生は基礎から作っていって下さい。
3.自由英作文で合格点が取れるようにする全プロセス
3.1.自由英作文で合格点が取れるようにする全プロセス
自由英作文は、以下のような順序で勉強すると合格点が取れるようになります。
【自由英作文で合格点が取れるようにする全プロセス】
(1)中学英文法例文暗記:中学レベルと侮ってはいけません。中学レベルの英作文を自信を持ってできる人は、高3でもあまりいません。偏差値65以下の受験生は中学レベルから暗記する方が基礎ができます。
「高校入試 短文で覚える英単語1900」(文英堂)
「99パターンでわかる中学英語文型の総整理」(学研)
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」(森沢洋介著)
(2)高校英文法例文暗記:できれば総合英語(英文法参考書)の例文を全部(約700例文)暗記します。時間的に無理なら和文英訳問題集の200~300例文でも構いません。
「総合英語(Be・Forest・デュアルスコープ等)」
「大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編」(大矢復著、桐原)
「英作文基本300選」(駿台)
「英作文のトレーニング」シリーズ(Z会)
「ドラゴン・イングリッシュ基本英文100」(竹岡広信著、講談社)
(3)和文英訳問題集1冊習得:例文暗記の後、和文英訳問題集で日本語を英語に変換する方法を学びます。
「大矢復 英作文講義の実況中継」(語学春秋社)
「大学入試 英作文ハイパートレーニング 和文英訳編」(大矢復著、ピアソン桐原)
「 英作文のトレーニング はじめる編&必修編&実戦編」(Z会)
「決定版 竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本」(角川)
(4)自由英作文を書く1:過去問10~20年分を上記の換骨奪胎法で習得していきます。
(5)自由英作文を書く2:過去問を全部書き終わったら、過去問に似た自由英作文問題集or他学部・他大学の過去問の似た問題を、時間の限り、書いていきます。
3.2.中学英文法例文~和文英訳問題集を習得する
【中学英文法例文暗記⇒高校英文法例文暗記⇒和文英訳問題集1冊】についてはこちらに詳しく書いています。
これで英作文の基礎ができます。
3.3.自由英作文
これについては上に書いています。
4.自由英作文のオススメ問題集とその習得法
4.1.自由英作文のオススメ問題集
過去問に似た問題が多数収録されていて、文章構成法や書き方、発想法が詳しい問題集を探して、トレーニングします。
「大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編」(大矢復著、ピアソン桐原)
「英作文のトレーニング 実戦編&自由英作文編」(Z会)
「難関大のための 上級問題 特訓ライティング」(旺文社)
「大学入試 自由英作文が1冊でスラスラ書ける本」(かんき出版)
「自由英作文はじめの1冊」(アルク)
「まよわず書ける自由英作文―10日間完成」(河合塾)
「大学入試 自由英作文のすべて」(研究社)
「決定版 竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本」(角川)
4.2.自由英作文問題集の習得法
「英作文のトレーニング 自由英作文編」を例にすると、以下のように進めるのが良い。
自由英作文問題集の前に、過去問を換骨奪胎法で20~30回書いていることを前提に記していきます。
【「英作文のトレーニング 自由英作文編」の習得法&復習法】
(1)序章の書き方の解説を読む
序章にはいろいろな問題形式・長さの問題に関する記述が書かれています。その中で、過去問の形式についての解説のみ読み、過去問の自由英作文を書くのに使える部分にマーカーを引きます。全部習得することなどできませんし、する必要もないからです。
したがって、問題集の前に過去問の文章構成法の分析(上記)を5年以上行っておく必要があります。
(2)過去問で使える文章構成法を決める
過去問の模範解答を5年分以上分析し、問題集の文章構成法の解説を読んで、過去問を書くときに使える文章構成法を1つに絞り、それで書いていきます。
色々な文章構成法が書かれていますが、先ずは1つの書き方を決めて、それでたくさん書き、その後、必要があれば他の書き方も習得する方が早く上達します。
(3)問題を解く
志望校の過去問の形式に似た問題だけを選んで書いていきます。
①とにかく書いてみる:書くときには、何でも良いからとにかく書きます。書けません、という人がいますが、そんなのはダメです。
入試で「書けません」と言っても誰も助けてくれません。必死で頭から絞り出して書く訓練をすれば、アウトプットのチャンネルが開かれ、書けるようになります。
文章構成法もまともな英文も書けなくても、とにかく書いて自分が書く英文がどの程度のものか知るべきです。
②辞書・文法参考書を参照して良い:自力で英単語熟語・文法が思いつかない場合は辞書・総合英語英文法参考書等を引いても構いません。
英単語熟語・文法が分かっても自由英作文が書けるとは限りません。
(4)解答解説を読み自己添削する
①解答解説を読む:解説を熟読し、解き方・書き方を理解し、知らなかった内容にはマーカーを引きます。
②自己添削:模範解答と解説を見、文法参考書、辞書等で調べて、自分の書いた英文が文章構造的・文法的・語法的・単語の意味的に正しいかを自己添削します。
③模範解答の文章構成法の分析:模範解答の文章構成法を分析します(やり方は上記)。
(5)換骨奪胎法
翌日、もしくは数日後から、同じ問題を換骨奪胎法で「20%換えて書く⇒40%⇒60%⇒80%⇒100%自力×3回、合計7回」など書き、過去問に似た他の問題も5~10回前後書いていきます。
過去問に似た問題が5問載っている場合、「5問×7回=35回」など書きます。
(6)模範解答を暗記する
①模範解答を音読で暗記:【「1日10回音読×10日」】
例えば、「英作文のトレーニング 自由英作文編」に過去問に似た形式の問題が10問あるとしたら、その10問の模範解答を週3つなど暗記していきます。
③2ヶ月以上復習する:模範解答は、いったん暗記しても、復習しなければ徐々に忘れて入試では使えない記憶になりますから、必ず復習します。
模範解答が100ワードの場合、以下のようにします。
【暗記した次週から「1日5分で5回音読×週2回」×2ヶ月以上】
(7)暗記事項をまとめて暗記する
換骨奪胎法で15~20回書いて、書き方がだいたい分かった後、暗記事項をまとめ、暗記していきます。
具体的には、本文の記述の中で、過去問の自由英作文を書くのに使えるディスコースマーカーや文章構成法、パラグラフの書き方、表現、熟語・語法などを全てルーズリーフにまとめ、暗記します。
5.最後に:合格したかったら過去問を解け!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
志望校に合格するには、長期記憶に入れる勉強法を実践し、過去問を問題集として解きまくることが役立ちます。
合格したかったら、過去問をガンガン解きましょう。
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【英語過去問のすべて】
第1章 過去問が重要な理由と解き方
第2章 過去問の習得すべき内容・知識の暗記法・リスニング習得法
第3章 英語長文の習得法・長期記憶に入れる復習法
第4章 和文英訳を書けるようにする方法
第5章 自由英作文を書けるようにする方法
第6章 要約を書けるようにする方法