多くの受験生が間違えている過去問の使い方。「過去問は自分が受験するときの問題に最も近い問題集」ですから、志望校受験レベルの実力になったら、他の問題集と同様、10回復習して完全習得するのが過去問の正しい勉強法です。
このページでは合格に不可欠な過去問戦略について書いていきます。
1.過去問を高3夏休みに解く理由と重要性
1.1.過去問は高3夏休みから解き始める
過去問を高3の8~10月頃に解くことは、受験生にとって本来どうしても必要なことです。出来るだけ夏休みに1年分でも良いので解きましょう。これは英語だけではなく、入試全科目解きます。また、国公立志望の場合は、共通テストと2次試験の過去問の両方を解きます。
多くの受験生は、受験直前期(11~12月前後)からやっと過去問を本格的に解き始めますが、これは劣った戦略です。この時期まで過去問を解かない理由は、実力が過去問レベルになっていない、出来ないのが恐い、直前期にどのくらい解けるのかのチェック用に取っておく、同じ問題は出ないからする意味がない、などだと思いますが、過去問を8月から解くメリットはこれらより遙かに大きいので、早めに解き始めましょう。
「同じ問題は出ないからする意味がない」というありがちな思い込みへの反論は、「同じ問題が出ないのはどの問題集も同じ」、同じ問題は出ないでしょうが、英文の難易度が毎年似通っていることを考えると、「同じ英単語・英熟語・英文法・題材は出る可能性がある」、「受験本番の英文と難易度や傾向が一番近いのは過去問」というものです。
英語の基礎力が身に付いた時期、だいたい高3の夏休み頃から、3~5年分を順次解いていきます。過去問をこの時期に解く意味は主に4つあります。
1.2.過去問は入試問題に最も近い問題集である
文字通り、そうなのです。自分が受験する年度の共通テストの傾向(難易度、頻出分野、問題構成・順序、問題量、制限時間等)に一番近い問題集は、過去数年の共通テスト過去問であり、その次が大手予備校等が出している、共通テスト用模試を問題集にした予想問題集や各種共通テスト対策問題集です。
同様に、自分が受験するときの各志望大学の出題傾向に一番近い問題集は、過去数年のその大学の過去問集であり、その次が大手予備校等が出している、各難関大学名を冠した模試を問題集にした対策問題集や、各大学名を冠した問題集です。
基礎学力を身に付けた後、その、「志望校・共通テストの試験内容に最も近い問題集(過去問)」をやらずに、「志望校・共通テストの試験内容に近いか遠いかも分からない問題集」を11月、12月までやり続け、試験間際になって初めて、「志望校・共通テストの試験内容に最も近い問題集(過去問)」に手を付けることが、如何に馬鹿げているか、もうお分かりだと思います。
例えば、1500ワード以上の超長文問題が出るのに、300~400ワードの長文問題集をやり続けるのはどうかしているし、易しめで1000ワードを超える長文問題が中心なのに、「英文解釈教室」や「英文標準問題精講」などの難解な英文解釈書ばかりを秋以降もやり続けるのも考えものです。易しめで長い自由英作文問題が出るのに、難解な英作文問題集を解き続けるのは無駄なことです。
些末な文法問題がたくさん出るなら、文法問題集をやり続ければいいし、易しめの超長文問題が出るなら、易しめの超長文問題を解き続け、読み続けて、慣れていく必要がある。難解で300ワード程度の短めの長文問題主体なら、難解で300ワード程度の短い長文を読んでいく必要がある。
情報ソースは全て過去問なのですから、とにかく過去問を3~5年分、それも、1回といわず3回、5回と解き続け、1つの長文を10回、20回と音読をし続けた方が良い。
過去問は、どの問題集よりも、志望校の試験内容に近いのですから、入試数ヶ月前に、他の問題集を過去問より優先的に解いていく意味が一体どこにあるのでしょうか? 私はないと思います。
1.3.問題傾向を知ることで、対策を立てられる
大学受験生にとって、高3の夏以降も、どういう問題が出るか知らないで、英語力全般を上げていく勉強法を続けることは危険です。
例えば、1ヶ月前に過去問を解いて、英作文の比率が高いと分かったとして、英作文には英作文の勉強法があり、1~2ヶ月ではなかなか英作文力は上げられないのです。夏頃から全体の傾向を把握しておいたら、勉強全体のバランスを取りながら各問題形式への対策ができます。
過去問演習で把握すべき内容は、頻出分野、難易度、問題形式(選択式か記述式か、文並べ替え問題、図やグラフを読み取る、要約問題、英作文問題などの形式)とそれぞれの頻度・配点です。問題形式を把握したら、過去問を他の問題集より優先して、3~5年度分以上を、それぞれ3~5周以上しつつ、過去問に似た傾向の問題が多く収録された問題集を解いていきます。
1.4.これから補強すべき分野(弱点分野)が分かる
過去問を全科目やって、それぞれ何点取れたかを見ると、目標点に遠く、これから力を入れるべき科目・分野と、既に目標点に近い科目・分野が分かります。これを参考にしながら、勉強時間配分を調整していきます。これから補強すべき苦手科目・分野には多めに時間を配分する、などです。英語に関しても、文法・長文・語彙・英作文などそれぞれにかける時間の配分を調整していきます。
1.5.志望校レベルの実力を身に付けることが出来る
共通テストや志望校の過去問を1,2回ではなく、5回、10回解く。そして、読解問題、長文問題は30回、50回、100回と音読トレーニング(音読70回+シャドーイング30回+リスニング30回)していく。こうすることで、過去問レベルの問題に慣れ、過去問レベルの実力を身に付けていくことができます。
そして、それをしていく過程で、語彙力不足を感じたら英単語集で別途補強は必要ですし、和訳力や英文理解力に不足を感じたら、英文解釈をやり直しましょう。
【夏休みから過去問に取り組むことで効率よく勉強できる】
Sさん(高校2年生、東京都)
夏休みから大学の過去問を解き始めることをこの授業で勧められました。
私は中学生の頃、塾に通って受験対策をしていましたが、過去問を解き始めたのは12月でした。そのため自分の弱点に気付くのが遅くなってしまい、全て克服できませんでした。
しかし今回、夏から取り組むことで早く弱点に気付き、今苦手克服のため効率よく勉強できています。また傾向や感想などをメモすることで各大学に応じた対策を練ることができます。
今後も様々な問題を解いて、受験までの時間を上手に使っていきたいです。
2.過去問の解き方
2.1.五年分×10周を第一目標にする
過去問は徹底的に利用します。具体的には、できるだけ多い年度分、3年、5年、7年分と解いていきます。それも、普通の問題集と同様、各問題をできるだけ10回、少なくとも5回以上、繰り返し解きます。
2.2.100回音読をし、解法をインストールする
英語長文は100回音読し、文法問題は英文を音読・暗唱し、英作文問題は模範解答を瞬間英作文で暗記します。解答解説を熟読し、解法をインストールします(解説通りの考え方・手順で解けるようにする)。
2.3.即答できるまで習熟する
解いた過去問は全問題、即座に英文の意味が分かる、即座に解けるまで習熟します。過去問を解けないままにしたら、実力も上がらず、過去問レベルの問題、すなわち自分が受ける受験問題も解けない可能性が高いのです。ただ1~2回解くだけで終わらないで下さい。
以上のようにすることで初めて、どういう能力が求められているのか、どれくらいの難易度なのか、自分の今の単語力・熟語力・文法力で何が不足しているのかを、肌で知ることができ、かつ、志望校レベル、共通テストレベルの実力を身に付けることが可能になるのです。
2.4.年度ごと全部解くか、分割してもOKか
過去問演習は、毎回、1年分を通しで解く必要はありません。
共通テスト過去問1年分を全部通して解くと、筆記で80分、リスニングで30分かかります。国公立の二次試験で80~120分前後かかります。試験時間や時間配分に慣れるために、通しで解くことは重要ですが、一方で、大変疲れることも事実です。よって、自分の集中力や取れる時間を考慮して、1年分を通しで解く方法と、大問ごとに分割し、問題集として使用する方法を、上手く組み合わせると良いでしょう。
2.5.過去問を問題集として解く
オススメの解く順序は、直近3年分程度をまず年度を通しで解き、それ以前の分は問題集として細切れ時間に、大問ごとに、分割してドンドン解いていく、時間が取れる日はまた通しで解く。
復習は新しいものから順次、5回10回と復習して解いていく。この時も、分割して解いていけばよい。
リスニングの過去問は、土日に通しで解き、復習を平日に分割して解き、聴き込んでいく。
リスニング過去問は、聴き取れない音の部分をリピートして何度も聴き、聴けるようにする。それと共に、聴いて意味が分からない部分を中心に、何度も聴いて、意味が分かるようにする。
聴いて意味が分かるようにするためには、音読トレーニング(音読+シャドーイング+リスニング)が有効です。直聴直解(返り聴きをしなくても良いように、聴く順番に理解する)を出来るようにするためには、まず、音読して直読直解を出来るようにするしかありません。
2.6.過去問も問題ごとの難易度はいろいろ
過去問に入っている問題の難易度は、問題ごとに異なり、難易度が均一のものを集めているわけではありません。なぜなら、受験生を差別化するために問題は作られているからです。8割の受験生が解けない問題もありますし、8割の受験生が解ける問題もあります。したがって、過去問といっても、自分にとって難しい問題もあり、解ける問題もあるわけです。
よって、まずは自分が解ける問題、解説を読めば理解できる問題を中心に解き、音読していけばよいでしょう。それを続けていくと、英語力が上がっていき、解けない問題も解けるようになっていきます。
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3.過去問を解けるようにする方法
この項では、過去問の問題形式別に、取り組み方、習得法、過去問を解けるようにする方法を解説していきます。
3.1.英語長文問題
まずは最も得点比率の高い英語長文から。
(1)問題を「5年分×10回」解く
英語長文は、過去問を徹底的に習得します。問題を数回解くだけで終わらず、最低限「5年分×10回復習」、できれば「10年分×10回復習」し、問題形式に慣れていきます。
(2)100回音読する
そして、問題を解いた後から本番です。長文自体を「1日10回×10日」、もしくは「1日5回×20日」など、合計100回音読します。
音読は、ただ音読するだけでなく、「(日本語訳を3回読み、スラッシュ訳で3回口頭和訳し、10回音読)×10日」します。
「日本語訳を読む」のは、文章の意味を深く理解し、訳を記憶するためです。
スラッシュ訳とは、3~5ワードの意味のまとまり(センスグループ)ごとに、前から前からネイティブのように読んで訳していくことです。これにより返り読みをしなくて済み、読むスピードが2~3倍速くなります。
口頭和訳を「1日3回×10日連続=30回」繰り返すことで、スラスラ和訳できるようになり、英文に含まれる単語・熟語・文法・構文などの意味を全て記憶することができます。
音読をトータル100回繰り返すことで、英文をスラスラ読むことができるようになり、暗唱もできるようになります。これは英文が長期記憶に入ったことを意味します。つまり、数ヶ月以上忘れないので、入試の時にも使える知識になるのです。
音読を100回するときに重要なのは、「10日に分けて」音読するということです。100回しろ、というと、1日に100回する人がいますが、これは良くありません。1日に100回音読しても、長期記憶に入らないからです。長期記憶に入れるには、7~10回に日を分けることが決定的に重要です。脳の記憶システムが7~10回などに日を分けると長期記憶に入れるようにできているからです。
(3)理解しながら音読する
音読は、ただ英文を「音読」するのではなく、「きちんと理解しながら音読」します。「きちんと理解しながら」音読するのは、実は難しいです。なぜかというと、日本人は「英語を英語のまま理解はできない」ので、「日本語を介して英語を理解する必要がある」からです。その方法は以下の通りです。
【理解しながら音読する方法:テキストを読みながら、頭の中で日本語訳を言いながら、情景をイメージしながら、音読する】
(4)志望校レベルの英文を初見でスラスラ理解できるようにするには
以上の方法で30回、50回、100回と音読を繰り返すことにより、日本語を介さなくても「英語を英語のままスラスラ理解できる」ようになります。このように「スラスラ理解できるようになった志望校レベルの300ワード前後の英文を30~50英文以上蓄積する」ことで、志望校レベルの英文を初見でもスラスラ理解できるようになります。
(5)難関大学志望者は、下のレベルから100回音読する
難関大学志望の場合は、共通テストレベルの英文を20~30文100回音読した後、段階的に難関大学レベルの英文を20~30文100回音読し、その後、以上の過去問100回音読に入ります。英語力が過去問レベルにない場合、例えば、偏差値55の受験生が偏差値65の難関大学の過去問をいきなり解いて100回音読しても、基礎力が足りないので、上手くいきません。
3.2.英作文問題
(1)英作文問題を解く前にするべきことがある
ほとんどの高校生・大学受験生は英作文が苦手です。なぜなら、英作文が深い記憶と高度な英語力が必要だからです。言い換えると、ほとんどの高校生が「例文暗記」をしていないからです。正確で大量の「例文暗記」をしていないと、英作文は書けません。
例えば、いきなり志望校の英作文の模範解答を覚えたとしても、基礎がないので、すぐに忘れ、応用も効きません。つまり、過去問の英作文問題を解く前にするべきことがあるのです。
それは何でしょうか?
もちろん、「例文暗記」です。ただし、これは付け焼き刃ではできません。100時間以上が必要になります。
(2)瞬間英作文で中学文法例文の暗記をする
具体的には、ほとんどの高校生は中学レベルの英作文も書けないので、中学レベルの例文暗記から始めます。以下のような本で例文暗記をして、基礎を作ります。600例文を暗記する場合、瞬間英作文という記憶法を用いて50時間ほどかかります。
「99パターンでわかる中学英語文型の総整理(CD付き)」(約600例文、学研)
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング(CD付き)」(約800例文、森沢洋介著)
(3)瞬間英作文で高校文法&英作文例文の暗記をする
次に高校レベルの例文暗記をします。中学レベルの例文を覚えていたら、時間はそれほどかかりません。300例文で30時間ほどでしょう。
「英作文基本300選」(駿台文庫)
「新・基本英文700選」(駿台文庫)
「DUO3.0」(560例文、アイシーピー)
(4)過去問を解き、模範解答を瞬間英作文で覚える
以上の1000~1500例文を覚えたら、英語の基礎、英作文の基礎が強固に出来上がりますから、その後、過去問の模範解答を5~10年分、瞬間英作文で完全に記憶します。その後、志望校の英作文問題形式に似た問題集を1~2冊を10回復習し、模範解答を全て覚えれば、どんな難関大学でも英作文は合格点を取れるでしょう。
3.3.英文法問題
ここで言う英文法問題とは、「文法・語法・語彙・会話・発音・アクセント」などを含みます。まず、共通テストや大学の過去問を「5年分以上×10回」解き、即答できるようにします。そして、自分の弱点を発見した場合、それを別の問題集で補強します。例えばアクセントが弱いと分かった場合、アクセント問題を問題集で解いて対策します。
3.4.リスニング問題
(1)過去問を完全習得する
「過去問5年分×10回復習」して、過去問(共通テスト過去問)の形式、時間などを身体で覚えます。
また、音の聴き取り能力を上げるために、ただ聴いて解くだけでなく、聴き取れなかった箇所に印を付け、何度も集中して聴き、全て聴き取れるようにします。
次に、聴いて英語の意味が理解できるように、スクリプト(音声の文字文章)を100回音読します。以上で、完全に聴き取ることができ、聴いて理解することができるようになります。
この後は、過去問に似た形式の問題集や共通テストの過去問を使った問題集を同じように習得していきます。
(2)リスニングの日頃のトレーニング
リスニングは1~2ヶ月対策をしたからといって、急に伸びることはありませんから、日頃から対策をしておく必要があります。教科書や英文解釈書、長文問題集などは出来るだけCDを使い、「音読トレーニング・セット=70回音読+30回シャドーイング+30回リスニング」をしていきます。
1~3年の教科書をすべてこれでトレーニングしていたら、リスニング能力は共通テストレベルを遙かに超えることができます。なぜなら、教科書の長文は、共通テストなどのリスニングの英文よりずっと難しいからです。
4.共通テスト過去問&問題集
過去問や過去問関連の問題集は沢山あります。ここでは共通テストに絞って、どの過去問・問題集をどういう順番で、どのように習得していけばよいかを述べていきます。
4.1.過去問
過去問は赤本(教学社)が主体になるでしょう。他にも幾つかの選択肢があります。
選択基準では、収録年数も重要ですが、解説の質も当然重要です。「2015年の英語、大問6」などの解説を具体的に見ていき、分かりやすく詳しいものを選びます。科目によっても解説の質にはばらつきがありますから、自分で納得できるものを選びましょう。
「共通テスト過去問研究 英語(赤本)」(教学社)
(収録年度数が約25年分と多い、リスニングは約5年分、解説があまり詳しくない)
「大学入試共通テスト過去問題集英語」(駿台文庫)
(収録年度数は約10回分と普通の人には十分、リスニングが2年分で少ない、比較的解説が詳しい)
「大学入試共通テスト過去問レビュー英語」(河合塾)
(収録年度数は約30回と多い、解説は詳しい、リスニングが2年分で少ない)
4.2.過去問を詳しく解説した問題集
共通テスト過去問2年分前後、通しで解いた後は、過去問を詳しく解説した問題集、あるいは、過去問を分野別に分類した問題集を解いていくのが効率的です。過去問を5年、10年解いていくのは時間がかかりますし、傾向も、ただ解くだけではなかなか見えないものです。
それに対して、過去問を詳しく解説した問題集は、傾向をつかみやすく、また、解き方、読み方が詳しいので、共通テストに合った英語力を上げていくことが可能です。
「きめる! 共通テスト英語」(学研)
「共通テスト 英語(読解)の点数が面白いほどとれる本」(KADOKAWA)
4.3.共通テスト対策模試をもとにした予想問題集
なかなかここまで手が回る高校生は少ないでしょう。過去問5年分と過去問を詳しく解説した問題集が優先で、それが済んだらこれらも解いていきます。
「大学入試共通テスト実戦問題集英語(筆記)」(駿台文庫)
(本番よりやや難しい問題が多い、解説は詳しい)
「マーク式総合問題集英語」(河合塾)
(人気がある、解説は詳しい、難易度は本番程度かやや易しめ)
5.最後に
ここまで、長い文章をお読み下さり、誠にありがとうございました。これで【高校生の英語学習戦略】全7章を終わります。
英語は数学や理科・社会などと違い、「英単語・英熟語・構文・英文法・英文解釈・英語長文・英作文・リスニング」など多種類の課題とそれに応じた問題集を習得していくことが必要です。そして、成績を上げていくには、その多種類の問題集を、「どの時期に、どういう順序で、どのような勉強法と学習戦術を使ってマスターしていくのか」という学習戦略を考えないと効率が悪くなってしまいます。
しかし、初めて高校生を経験する高校生自身にその戦略を構築する知識があるはずもなく、塾や学校も、そこまで面倒を見てくれないでしょう。個々の記憶力・英語力・性格・勉強時間によって、戦略は変わってくるからです。そこで、このような学習戦略の全体像を構築することを目指しました。
ただし、ここで書いた学習戦略はあくまでも「一般論」で、個々の高校生に対応しているわけではありません。これをもとにして、高校生ご自身や親御様が、各自に合った学習戦略を構築していき、勉強を効率化、体系化し、成績を上げていっていただけたらと思います。
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